インド情勢

インド・The Tribune紙から、パンジャーブ州・ハリヤーナ州の稲わら焼きと関連するニュースを中心に、記事の要約を掲載しています。見出しをクリックすると日本語要約が表示されます。

記事のまとめは奈良女子大学の浅田晴久准教授が作成してくださいました。

2023年

 

1月

1月2日 Low winter rainfall may affect of rabi crops

インド気象局は、インド北西部における今年の冬(1-3月)の降水量が、平年より少なくなると予測している。パンジャーブ州とハリヤーナー州のコムギ栽培に影響が出る可能性がある。

1月2日 Not covered under canal irrigation system, 45 villages to intensify stir

Sangrur県の45村では、運河の水が引かれていないにもかかわらず、地下水が低下しているせいで、新規の管井戸の設置が政府によって認められていない。困った農家が抗議活動を起こすことを決めた。

1月2日 Agro-meteorological advisories increased crop yield: PAU study

PAUの研究者がBathinda県とFaridkot県で行った調査で、農業気象のアドバイスを受けた農場では、綿花の収量が17-21%、コムギの収量が18-26%上昇したことが分かった。

1月10日 Dense fog engulfs north India; zero visibility in Punjab’s Bathinda; flight, rail operations hit

1/9の朝は、インド北西部が広く濃霧に覆われた。パンジャーブ州のBathinda県では視程がゼロになった。

1月10日 Sangrur: Intense cold wave turns wheat crop pale, growers worried

ここ数日の低温でコムギが影響を受けて、黄色く変色している。農業局は、変色は除草剤の使い過ぎで、何も心配ないと言う。農業局の役人は現場に来ないので何も分かっていないと、農家は批判する。

1月11日 Delhi most polluted city in India in 2022: Report

Central Pollution Control Boardのデータによると、2022年にインドの都市ではデリーの大気がもっとも汚染されていることが分かった。2018年の108μg/m3から、2022年の99.71μg/m3に9%減少した。インド政府は2022年9月に、2026年までに大気汚染物質を40%減少させる目標を立てた。

1月12日 Ensure canal water for wheat, orchards in February, say Abohar farmers

Abohar市の村々の農家集団は、2/10以降のコムギや果樹への灌漑水を保証するように灌漑局に申し入れた。灌漑局は、3月に運河を閉鎖して清掃作業することを計画している。昨年も綿花とkinnow栽培で最も水が必要な時期に運河の水が来なかった。

1月13日 Team collects wheat samples in Sangrur

コムギの個体が黄色くなっているという報道を受けて、農業省のチームがSangrur県の村を訪問し、サンプルを収集した。灌漑のし過ぎ、尿素の不適切使用、微量栄養素の不足などの原因が考えられる。

1月14日 Growers in Punjab giving up sugarcane farming over ‘pending’ dues

Sangrur県とMalerkotla県のサトウキビ農家は、サトウキビを買い取った製糖工場からの代金の支払いが遅れているため、再び稲とコムギの栽培に戻ろうとしている。政府の支援が十分でないため、サトウキビ栽培をやめる農家が増えている。

1月16日 Farmers given 23,200 machines to check stubble-burning

パンジャーブ州農業大臣は、昨年の稲収穫時期に、州政府の「Promotion of Agricultural Mechanisation for in-Situ management of crop residue」制度により、農家、生産組合(FPOs)、パンチャヤート、農協(PACS)に、23,200台以上の稲わら処理の機械を提供したと発表した。これまで、のべ113,622台の機械がこれまでに提供された。機械を予約するための、I-Khet Appも開発された。

1月17日 Punjab govt launches mobile app for farmers to know veracity of seeds

パンジャーブ州政府は、農家が購入した種子が認証済みかどうかを知ることができる携帯用アプリBeejを開発した。綿花栽培農家が、非認証の種子を購入して損害を被る事件があったため。

1月17日 Punjab to frame new agricultural policy; 11-member committee formed for the purpose

パンジャーブ州政府は、新たな農業政策を実現するために、11名の専門家から成る委員会を立ち上げる。委員と農家の最初の話し合いが、2/12に開催される。パンジャーブ州の土壌や地下水といった資源、農家の経済状況、農作物の輸出、作物多様化などが話し合われる見込み。3/31までに、新ポリシーがまとめられる。

1月18日 With climate change lowering crop yield in Punjab, study suggests climate-smart agri solutions

PAUの研究者たちが、1986-2020年までの35年間においてパンジャーブ州の5つの作物への気候変動の影響を調べた研究によると、気温の上昇とともに作物の収量が低下していることが分かった。農家が必要なときに、農業気象のアドバイスを受け取れるように改善しないといけない。

1月21日 Bathinda: Frost adversely affecting crops

南部Malwa地方では、霜が降りて、ジャガイモ、マスタード、その他のラビ作物(コムギ以外)に被害が出ている。Bathinda県では最低気温が零度を下回り、寒さが厳しくなっている。コムギ作にとって寒さは好都合である。

1月21日 Punjab CM Bhagwant Mann urges Centre to give 3% of MSP as development fee

パンジャーブ州首相は、連邦政府の食料大臣に対して、コムギと米のMSPの3%分として支払われている農村開発費と市場開発費の維持を要求した。連邦政府は予算額をMSPの2%分に減らそうとしている。

1月22日 Experts suggest light irrigation for vegetables

寒波が到来している状況では、作物の脱水症状を防ぐために、灌漑は少なめにするべきと専門家はアドバイスした。

1月23日 Sangrur: Farmers of 50 villages intensify struggle for canal water supply

Sangrur県では、運河の水が行き届いていない50村の農家たちが、1/15から2/3までデモ行進を行っている。この地域は地下水のダークゾーンにあたり、パンジャーブ州政府が管井戸の新規設置を認めていない。

1月24日 3 weeks on, Agri Dept fails to raise share of fertilisers for coop societies

パンジャーブ州首相が12/30に、化学肥料の60%を農協に回すように指示したにもかかわらず、農業局の動きが遅れている。結果、農家は民間業者からプレミア価格で肥料を買わざるをえなくなっている。

1月25日 Punjab Agricultural University experts give tips to farmers to counter frost

PAUの専門家が農家に、野菜への降霜の影響について警告した。脱水症状を防ぐために、適度に灌漑を施さないといけない。マルチの利用も有効。

1月29日 Demanding legal guarantee on MSP and withdrawal of cases, farmers block railway tracks in Punjab; trains stranded

Kisan Mazdoor Sangharsh Committee(KMSC)のメンバーは、MSPの法的保証と、農業新法の抗議活動時に逮捕された農家の調書取消を求めて、Amritsarの線路で座り込み活動を行っている。

1月29日 Come Feb 1, pay for groundwater use

The Punjab Water Regulation and Development Authority (PWRDA)は、2023年のパンジャーブ州の地下水の利用方針を発表した。2/1より、各ブロックの地下水枯渇状況に応じた使用量が発生する。農業用、飲料用、家庭用の地下水利用は除く。

1月29日 Ludhiana-Delhi flight to resume after 2.5 years, Centre gives approval

2020年8月以降止まっていた、ルディアーナーからデリーへのフライトが今夏に再開される。

1月30日 Rain brings relief to wheat growers in Punjab

Doaba地方では、霧の季節が終わり、気温が上昇し始めたが、降り続く雨のせいで気温が再び下がり、コムギ農家は安堵している。

1月30日 After rain in many parts of Punjab and Haryana, day temperature falls below normal, but nights are warmer

パンジャーブ州とハリヤーナー州の多くの地域では、過去24時間で雨が降り、日中の気温が平年以下に下がったが、夜間の気温は平年を上回った。

1月30日 Rain lashes many places in Punjab and Haryana, slight rise in minimum temperatures

パンジャーブ州とハリヤーナー州の多くの地域で雨が降り、最低気温が少し上昇した。

1月30日 Sangrur farmers to step up stir against land acquisition rates

Sangrur県のKheri Chandwan村では、高速道路建設のための土地接収費用がまちまちであることに対する、無期限の抗議活動が6ヵ月前から続いている。道路建設後の耕地への通路確保、灌漑用水の供給、雨水の排水も要求している。

1月31日 Demanding irrigation pipeline, farmers block track in Mansa

BKUに所属する農家たちは、灌漑用パイプラインが引かれないせいで800エーカーの耕地に水が行き渡らないとして、数時間の間、線路をブロックした。

1月31日 Gurdaspur wettest, nights warmer in state

パンジャーブ州の多くの地域では過去24時間で雨が降り、日中の気温が低下した。

2月

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