インド情勢~新聞記事から見る(2019年)

インド・The Tribune紙から、パンジャーブ州・ハリヤーナ州の稲わら焼きと関連するニュースを中心に、記事の要約を掲載しています。見出しをクリックすると日本語要約が表示されます。記事のまとめは奈良女子大学の浅田晴久准教授が作成してくださいました。

2019年

1月2月3月4月5月6月
7月8月9月10月11月12月
 

9月

9月18日 Post floods, contamination threat looms over 35 villages

サトレジ川の洪水で、ジャランダール県の地下水が汚染された。

9月19日 Buffalo count dips 23%, low milk yield to blame

スイギュウの頭数は、前回2012年の家畜センサスより、23%減少。政府が品種改良に失敗してミルク生産量減少。飼料代が高騰。

9月19日 State all set to limit use of groundwater

州政府は、建設業、造園業など都市活動の地下水利用を全面禁止。再利用水の使用を求める。

9月20日 HC stays recovery of penalty on farmers for violating ban

高等裁判所は、野焼きをする農家から罰金を徴収する方針を継続

9月22日 CM: Shun stubble-burning for sake of future generations

PAUのKissan Melaで、Happy Seederを推奨する州首相に対して、農家が反発。50-80%の補助金を出しているのになぜと州首相の弁。

9月23日 Govt pushes for happy seeder, farmers reluctant

Happy Seederを嫌う農家は、従来の農法を転換するのが嫌で、余計な作業を増やしたくない。ディーゼル、時間、努力が必要とされる。すぐに利益が出るわけでもない。

9月24日 Lack of exporters’ enthusiasm leads to fall in basmati prices

今年のバスマティ米(PB1509)の価格が、200-500Rs./quintalも低下。収穫初期の米は水分が高いから価格下がっただけ?最大マーケットのイランが購入しないせいもある。例年6月20日の移植開始を、今年は6月13日に早められた。収穫期も早まったが、政府の調達日は10月1日からと変わらない。

9月26日 High prices of machines leave farmers flustered

州政府は農家8人毎にCommunity Hiring Centres (CHC)を結成させて、Happy Seeder購入に80%の補助金を出している。CHCは2018年には1000件だったが、2019年は5858件に増える予定。すでに1837件のHSが提供された。州政府は農家に、100Rs./quintalの補償金も出す。7000人の役人が農業現場に出向いて農家を説得している。すでに稲の収穫が始まり、火曜日には62件の野焼きが確認された。

9月27日 Ahead of winter crop, farmers fear wild boar attacks

Kandi, Malwa県で野生のイノシシ被害増加。狩猟禁止の法律が1月に制定。

9月27日 Sangrur admn holds awareness camps

Sangrur県で意識向上キャンプ開催するも、農家の反応は鈍い。むしろ資金援助を要求。農家はすでに債務超過で自殺者も出ているのに、これ以上機械に投資できない。

9月28日 Only 18% of treated water being put to use

パンジャーブ州は深刻な水不足に陥っているのに、処理水の18%しか再利用されていない。

9月30日 Farmers burning stubble will be refused panchayat land on lease

パンジャーブ州政府の農業局は、野焼きを止めない農家には、パンチャヤートの土地を貸さないように命令。

9月30日 State awaits CCL to purchase paddy, procurement begins tomorrow

10月1日からコメの買取開始。1700万トンの米買取のために、Food and Supplies Departmentは、3400億ルピーの現金を連邦政府から借り入れた。

9月30日 Debt-ridden Moga farmer commits suicide

Moga県の45歳の農家男性が自殺。2エーカーの土地所有で、30万ルピーの負債。借金返済のために小麦粉工場も始めたが、成功しなかった。

10月

10月1日 Heavy Sept rains set to delay paddy harvest

9月末(9/27-28)に平年を上回る降雨がパンジャーブ州で発生。水分が高いと買い取ってもらえないので、農家は収穫を延期する見込み。

10月4日 Farm fires up sixfold in nine days

昨年同時期に比べて、ここ数日の野焼き件数は6倍。9月23日から10月1日まで、23件(2018年)が159件(2019年)Tandarust作戦では、昨年は28000台、今年は26000台の機械を提供予定。今は東風が卓越しており、汚染物質はパキスタン領に流れる。10月後半になると風向が逆転してデリーに向かう。

10月4日 Farmers fume at move to impound combines

政府はsuper SMSをつけていないコンバインの操業を認めない。26000台の機械のために26億ルピーの補助金をつけた。半額の補助が出る。農家は負担が大きいとして、4000-5000Rs./acreの補償金を要求している。

10月5日 Basmati faked as PR variety to bag MSP

政府の買い取り対象は、PR種で、PUSA1509Basmatiは対象外。精米業者が、偽ってBasmatiを買い取ってもらっている。

10月5日 Urea usage falls by 1.68L tonnes

パンジャーブ州の農家は化学肥料を推奨量よりも過剰に使用していた。Tandrust Punjab Missionにより、尿素の施肥量が減少傾向にある。

10月5日 Finally, commission agents give in, to purchase paddy from today

パンジャーブ州内の23900人のarhtiyas(仲介人)がすべて、政府の方針に反発して、10月1日からのコメの買取をボイコットしていた。

10月5日 Those ‘misleading’ farmers to face action

政府が買取プロセスからarhtiyasを排除する、という誤解が広まる。

10月7日 Plant hoppers attack standing paddy in Sangrur villages

農家は、white-backed plant hoppers (WBPH)の稲への被害を心配している。殺虫剤をまいても、被害がなくならない。

10月8日 FCI harassing farmers: Nagra

州首相補佐官は、インド食糧公社がコムギの在庫を一掃しないため、倉庫の容量が不足していることを非難。

10月8日 IAS officers asked to check stubble trouble

州の首席秘書官は、IAS(行政職公務員)に野焼き監視を依頼した。

10月9日 Farm fires leave rural areas gasping for breath

Punjab Pollution Control Board (PPCB)は、村落部でAQIを記録してリアルタイムデータを得る手段を持っていない。Ludhiana, Khanna, Mandi Gobindgarh, Patiala, Amritsar, Jalandharの6都市にしか大気監視局が設置されていない。10月から2月までは、都市部よりも村落部で大気汚染がひどい。

10月9日 Stubble-burning doubles pollutant levels: Study

Fatehgarh Sahib, Bathinda, Amritsar (Punjab), Sirsa, Rohtak, Sonepat (Haryana) and Chandigarhでは、全国平均よりも大気汚染指数がかなり悪化。

10月10日 Prices low, cotton growers at wit’s end

民間業者は綿花を買い叩き、Cotton Corporation of India (CCI)も水分量が高いことを理由に、最低買取価格以下で買い取っている。

10月10日 Govt staff to face music for burning straw

州政府は、役所、部局、会社、協同組織などあらゆる従業員に、農家の野焼きを止めさせるように命令を出した。

10月10日 Karnal県の農家は野焼き禁止に従わない。

Karnal県の農家は野焼き禁止に従わない。ハリヤーナー州の野焼きの42%(98/234)がKarnal県で発生している。

10月11日 3.26 lakh tonnes of paddy procured

10月9日までに32万トンの米が調達された。Pungrainが12万トン、Markfedが8万トン、FCIは5600トン買い取った。

10月12日 5-lakh MT paddy procured
10月12日 Cotton loses sheen as prices plunge

マルワ地方で綿花の価格が500-1000Rs./quintalも下落して、「白い黄金」の栄光が失われている。綿花の水分含有量が16-20%と例年よりも高い。

10月14日 45% rise in stubble fires in Punjab this year

パキスタン国境近いMajhaの一部では、住民が野焼きによる呼吸障害を訴える。Punjab Remote Sensing Centre (PRSC)は前日に117件、前々日に76件の野焼きを確認した。昨日までの野やき件数は前年度よりも45%増加。

10月14日 No wheat seed disbursal, farmers livid

州政府は洪水被害地域にコムギの種と肥料を無償支給することを決定した。10月25日までにコムギの種を播くのが理想だが、選挙活動が優先されている。

10月14日 Canal breach triggers panic

運河が決壊しかかっていたが、通りかかった人が気づいて補修に至った。

10月14日 To check stubble trouble, Sangrur plans hay bank

Sangrur県の当局は地元NGOと協力して稲わらバンクを設立することを決定。農家から無償で稲わらを集めて保管し、飼料として需要があるUP州に送られる。

10月15日 Paddy growers flock to Haryana mandis

州政府の調達が機能していないので、Mansa県の農家集団はハリヤーナー州へ米を売りに出かけている。

10月15日 Combine seized for not using straw tool

州の農業局の監視団が、Moga市郊外で、super SMSをつけていないコンバインを発見した。Moga県では、夜7時から朝10時まで、コンバインによる収穫は禁止されている。

10月15日 CM meets farmers, motivates them

州首相は、野焼きを止めた先進的な農家に、野焼き防止キャンペーンに加わるように呼びかけた。地下水枯渇を防ぐためには、ドリップ灌漑を利用した、作付体系の多様化が唯一の道である。

10月15日 Debt-ridden Moga farmer kills himself

Moga県の55歳の農家(2エーカー所有)が負債110万ルピーを苦に自殺。金貸業者が早期の返済を要求していた。

10月16日 Amritsar almost as polluted as Delhi

この2週間に、州内の大気汚染は3-4倍悪化している。10月14日のAQIは、デリー252、アムリトサル225、マンディゴビンドガル192、ジャランダール187、ルディアーナ122。

10月16日 DC: Farmers burning stubble to lose subsidy

モガ県長官は、違反した耕地には「赤印」がつけられ、今後は補助金が受け取れなくなると警告。Super SMSをつけずに操業したコンバインは没収。

10月16日 Farm fire damages 30 trees, villagers livid

野焼きのせいで、道路沿いに植えた樹木30本が焼けてしまった。10月18日から生徒たちによる野焼き防止ラリーが実施予定。

10月16日 Official suspended over procurement fraud

州の市場委員会では、米の調達状況をチェックする。仲介人がMSPよりも安い価格で農家から米を買い取っているよう。

10月16日 Debt relief likely for flood-hit farmers

州政府は、Doaba、Malwa地方における、8月の洪水被災農家は、農業ローンの返済を3年間猶予すると提案。

10月16日 Capt reviews paddy procurement in Moga

州首相が米の調達状況を視察。農家からの迅速な調達を指示した。Mogaの穀物市場に、15397MTの米が到着して、13378MTが買い取られた。

10月16日 Fazilka farmers see red over CCI’s cotton purchase delay

Fazilka市場に綿花が持ち込まれたが、インド綿花公社(CCI)は人員不足で買い取りできず、民間の売人がMSP以下で安く買い叩いている。

10月17日 After Majha, spike in farm fires in Malwa belt

州内の野焼き258件のうち、Malwa地方のFerozepurとPatialaで128件。10/15からMalwa地方の11県で野焼きが増加している。Majha地方では、Amritsarが63件で野焼き件数トップ。9/23~10/15の野焼き件数は、2927 (2017年), 932(2018年), 1388(2019年)。

10月17日 Govt may bar paddy sowing on leased panchayat land

パンチャヤートから貸し出された農地では、稲の作付けが禁止されることに。

10月18日 34 farm machinery banks go ‘untraced’ in Bathinda

政府から60-80万ルピーの補助金を受けた農家組合の機械バンク107箇所のうち、34箇所が書類の場所に実在していない。提供されたHappy Seeder 167台のうち、24台は物理的に動かない状態。

10月18日 8,000 nodal officers to keep eye on stubble fires in state

野焼きを監視するために、州政府は8000の村に役人を派遣することを決めた。農家との話し合い、機械の調達、パンフレットの配布、グルドワラでの宣伝、学校で意識向上のための講演、など行う。野焼きが確認された耕地に赤印をつけて、今後、補助金が受け取れなくする。

10月19日 Farm union forms squads to confront nodal officers

州政府の監視役人が村に入るのを阻止するために、武装した農家が見回り班を編成している。農家はすでに多額の負債を抱えており、野焼きを止めるには金銭援助が必要という。

10月19日 Students sensitise farmers

農村部の学校の生徒たち数十万人が、州政府に野焼き防止啓蒙のための「大使」に指名されて、ラリーを行う。

10月20日 Light showers in 3 districts may delay paddy, cotton harvesting

Moga県、Faridkot県、Ferozepur県で金曜の夜(10/18)に雨が降り、稲と綿花の刈り取り作業に影響が出る。稲の収穫は3-4日、綿花の収穫は2日遅れる見込み。綿花はほとんど収穫が終わったが、稲はまだ全体の20%しか収穫されていない。

10月20日 First state hay bank becomes reality

Scientific Awareness and Social Welfare Forumという地元NGOが、Mastuana Sahib県で本日、わらバンクを開始。農地から無料でわらを回収し、束にして倉庫に保管。UP州のMathuraまで運び、飼料となる。県内のほかの村にも支所を開設する予定。

10月21日 Flood-hit farmers to get 9k-quintal wheat seed

州政府はサトレジ川の洪水被災地域の農家に、9000 quintalのコムギ高収量品種の種子を配布。

10月21日 Breach in canal hits paddy crop

Abohar近くの村で小運河が決壊して、50エーカーの水田が被害に遭う。昨年も壊れたのに適切な処置が成されていなかった。

10月21日 Green call, CII adopts 100 villages to check farm fires

野焼きを止めるために、Confederation of Indian Industry (CII)は、Ludhiana, Barnala, Patialaの3県の100村、1.5万人の農家、10万エーカーの農地を対象にプロジェクト開始。村落レベルで大気汚染を監視する機器を設置した。農家がHappy Seeder, Zero Till, Mulcherなど機械をレンタルする支援もする。2018年は同様のプロジェクトを19村で3000人の農家を対象に実験したところ、80%の農家が野焼きを止めることに成功した。

10月22日 Growers at mercy of private buyers

Cotton Corporation of India (CCI)は高い水分含有量を理由に、綿花の買取を渋っている。民間の売人が、安値で買い叩いている。来年の綿花栽培を考え直さないといけない。

10月22日 UN delegation visits villages in Sangrur

国連の特別プロジェクトチームが、Sangrur県の3つの村(Uppli, Kanoi and Tunga)を訪問して、野焼きに関して農家と意見交換した。

10月23日 ~650-cr machinery fails to douse farm fires

野焼き対策として65億ルピーの予算を投じて43000台の機械が提供されたが、野焼き件数は去年よりも増加している。9/23-10/22の1ヶ月間で4036件の野焼きを確認(2018年は3214件)。パキスタン国境沿いのTarn Taran県がもっともひどい(492件→736件)。ほかAmritsar (524件→597件)、Patiala (360件→439件)、Ferozepur (179件→311件)、Gurdaspur (107件→239件)。

10月23日 Farmers defiant, say have no viable option

Ludhiana近郊のLakhowalのBKU(農家組合)は、堂々と役人に対抗して、野焼きを始めた。政府が農家に代替案を示さなかったせいであると主張。政府が本気で野焼きを止めさせたいのであれば、90%の補助金をつけて、happy seeder, rotavator, mulcher, other equipmentを提供するべき。

10月24日 Centre’s wheat MSP hike meagre: Capt

州首相は、中央政府のコムギ最低買取価格89Rs./quintalが不十分であると拒否した。パンジャーブ州は、野焼き対策を行った農家には、州政府が100Rs./quintalのボーナスを追加で支払うことも要求している。

10月24日 Paddy yield may dip in Malwa belt

Amritsar, Tarn Taran県などパキスタン国境沿いで行われる野焼きで出る煙が日射を遮ることで、Malwa地方のMoga, Faridkot, Ferozepur, Fazilka県ほかでは、稲の収量が昨年の80-85 quintal/haから70-75 quintal/haに落ち込むことがMoga Plant Protection Officerの調査から予想される。

10月24日 Warnings fail to deter farmers, stubble-burning unabated

Jalandhar郊外のSidhpur BKU(農家組合)のメンバーたちが、監視に訪れた役人を包囲してデモを行った。違反した農家を見過ごすという言質をとるまで、役人を包囲し続ける。工場は1年じゅう煙を出しているのに、我々はほんの数日稲株を燃やすだけで、なぜ責められないといけないのか?という。

10月24日 Faridabad’s air quality worsens

ハリヤーナー州のFaridabad(デリーの南)では、PM2.5濃度が258まで悪化。行政は、建設工事、道路の清掃、飲食店での石炭と薪の使用、ゴミの焼却をすべて禁止にした。

10月24日 Paddy glut in Karnal grain markets

ハリヤーナー州Karnalでは、この4日間コメの調達が進まなかったため、持ち込まれた米が市場に溢れている。

10月25日 補欠選挙の開票速報の記事中心で、野焼き関連記事はなし
10月27日 Motorists using masks to avoid smoke from farm fires booked

バイクの運転中は顔を隠してはならないと法律で定められているが、野焼きの煙から守るために違反する人が続出。

10月27日 Air quality ‘poor’, may get worse post Diwali

ディワリ(10/27)後には大気汚染が悪化すると予測。Amritsar, Patiala, Ferozepurでは直近の2日間で、704件、659件、557件の野焼きが確認された。10/15-11/15の期間に大多数の農家が収穫するので、大気汚染も悪化する見込み。

10月27日 Buffalo count up nationally, not in State

全国的にはスイギュウ頭数増えているが、パンジャーブ州では急減。2012年の520万頭から、2018年は400万頭と23%も減少。ハリヤーナー州でも28%の減少。Andhra Pradesh州に向けてスイギュウが輸出されたから。Dera Bassi(チャンデイガール南方)にある食肉加工場に送られたから。

10月27日 Karnal bans paddy purchase

Karnal県ではPR種のコメの買取を禁止にした。今年度の調達予定量を超過したため。

10月28日 ディワリ翌日で休刊
10月29日 State sees greener Diwali this year

PPCBの観測所8地点(Amritsar, Jalandhar, Ludhiana, Khanna, Mandi Gobindgarh, Patiala, Bathinda and Ropar)では、ディワリ後の大気汚染の平均値は210と、2018年の234、2017年の328よりも減少傾向にある。クラッカーの使用が、午後8時から10時の2時間のみに規制された。

10月29日 But no let-up in farm fires, number reaches 3K a day

10月28日までの野焼き件数は15132件。2018年の同期間は12762件、2017年は16533件。ディワリ当日(10/27)は2231件、10/28は3105件と増加中。

10月29日 Cane crushing to start from Nov 10

州のサトウキビ工場では11月10日からサトウキビの圧搾を始める。工場から生産農家に代金が支払われる。

10月30日 State records over 15,000 farm fires, Pathankot an exception

州北端にあるPathankotでは、1件も野焼きが行われていない。稲作付面積27,500haと小さいほう。うち2,000haがバスマティ。野焼きを止めさせるための特別ドライブや、学校での意識改善講習も行われた。稲作をやめて、昔からあるメイズに転換した農家もいる。労力と水が少なくて済む。酪農家が、牛の飼料として1000-2000Rs./haで稲わらを買い取っている。乳牛は、稲とバスマティのわらを容易に消化できる。

10月30日 14 Moga farmers penalised for stubble-burning

PPCBと農業局は、Moga県の14人の農家の野焼きを違反認定。耕地が2エーカー以下の場合は2500Rs.の罰金、2エーカー以上は5000Rs.。5エーカー以上は15000Rs.。

10月30日 Help farmers shift to other crops: CM to World Bank

州首相は稲・コムギの二毛作から作物転換を図るために、世界銀行に財政・技術支援を要請した。収益向上と地下水節約が目的。ウズベキスタンに向けて、果樹と家畜の輸出が計画されている。州議会にAgricultural Produce Market Committee Act (APMC)の修正案を提出予定。他の作物もMSPで買い取れるように、市場改革を目指す。パンジャーブ州では、「Paani Bachao, Paise Kamao」(水を節約して収入を増やそう)のキャンペーン実施中。

10月30日 Farmers bear the brunt of high-moisture content

コメの買取業者が水分含有量の高さを理由に買取を拒否しているので、農家が市場の前で1週間以上も待たされている。

10月30日 Reaping rewards for shunning stubble-burning

ハリヤーナー州では野焼きを止めた農家15人に、BathindaからJammuまでの飛行機旅行をプレゼントされた。

10月31日 Check river water pollution or face music, says NGT

National Green Tribunalは、PPCBとLudhiana、Jalandharの当局に工場から河川への汚染物質の流入を厳しく監視するように要求。

10月31日 Farmers continue to burn stubble

すでに当局は144件の違反者に36万ルピーの罰金を課したが、野焼きは止まらず。農家は補償金なしにこれ以上投資できないとして、監視の役人に村レベルで抗議している。数年にわたり野焼きを止めた農家には、当局がVIPカードを授けて優遇を受けられるように計画している。

10月31日 Govt sets up panel to probe‘missing’ machinery banks

野焼き対策として設立された機械バンクが行方不明になっている件で、州政府は調査委員会を立ち上げた。107のバンクのうち、34が所在地に存在しない。各バンクは60-80万Rs.の補助金を受けている。

10月31日 Can’t blame us for Delhi pollution: CM

デリー首都圏で実施予定の選挙を見据えて、デリー首都圏首相のArvind Kejriwalは大気汚染の原因にパンジャーブ州を批判するが、パンジャーブ州首相のCapt Amarinder Singhが反論。

11月

11月1日 Air, water pollution on rise; PPCB fails to act

Pollution Control Board (PPCB)が野焼き対策を誤ったせいでパンジャーブ州の大気汚染が悪化したと、National Green Tribunal (NGT)が批判している。PPCBは、自分たちは大気汚染を監視するだけで、野焼き対策は県の責任であるとしている。

11月1日 Delay in sowing fuelled farm fires: Harvard study

ハーバード大学地球惑星学科のTianjia Liu氏は、“Detection of delay in post-monsoon agricultural burning across Punjab, India: potential drivers and consequences for air quality”という論文で、稲の播種時期を遅らせるという州の政策が大気汚染を悪化していると結論づけた過去15年間で、野焼きのピークが毎年1.16日ずつ後ろにずれている。

11月1日 Stubble fire causes burns to 4 of family

夜間にNamol-Longowal道路を車で通行していた家族が、野焼きのせいで行く手を阻まれて火傷を負った。

11月1日 44 penalised for burning stubble in Bathinda dist

Bathinda県当局は、野焼きをした44人の農家から違反金計13.2万Rs.を徴収した。Moga県でも20人の農家に違反金を課したPPCBは、41のチームを結成して、25名の専門家をBathinda県に派遣した。

11月1日 2 harvester owners fined ~2 lakh each

National Green Tribunal (NGT)は、super SMSを付けていないコンバインハーベスターを使用したとして、2名のオーナーに各20万ルピーずつの罰金を課した。

11月1日 Panipat AQI at ‘severe’ level, touches 458 mark

ハリヤーナー州のPanipatのAQIは、10/30に474、10/31に458と深刻水準を記録した。Air Quality Index Monitoring System (AQIMS)のデータによると、ディワリの日(10/27)には359、10/28は365、10/29は406と徐々に悪化してきた。

11月2日 Capital ‘health emergency’ (一面トップ記事)

11/1にデリー首都圏の大気汚染レベルは、severe+にまで悪化して、最高裁に指名された委員会が公衆衛生に関する警報を発令。11/5まで建設工事の禁止。冬季のクラッカー使用も禁止。ディストピア的悪夢の到来。SAFARによると、11/1の大気汚染のうち46%が野焼きに由来する。

11月2日 Punjab gasps as cases of farm fires rise

11/1にパンジャーブ州の視程はほとんどゼロにまで悪化。大気汚染指数(AQI)は州平均値で295。Khannaで321、Mandi Gobindgarhで316と高い。Malwa地方では11/1だけで317件の野焼き確認。Patialaが最多の102件。住民が目と喉の痛みを訴えている。11/1までの野焼き件数は以下。州合計で22454件。PATIALA 2,226, SANGRUR 2,571, TARN TARAN 2,614, AMRITSAR 1,078, BATHINDA 1,345, FEROZEPUR 2,565, GURDASPUR 1,182

11月2日 Air quality in many districts ‘poor’

PatialaのAQIは252でpoorレベルのまま。空が煙に包まれているので、野焼きを把握するのが困難になってきている。農家に野焼きを止めさせるために、Kheti Virasat Missionは10の歌を発表した。

11月2日 Farm fires lead to dip in visibility

Bathinda県では野焼きで視程が500m以下にまで悪化。

11月2日 Conduct field visits, officials told

農業局では、すべての現場役人が毎日12:30pm以降に、野焼きが行われそうな農地を訪問するように命令が出た。

11月2日 42 farmers booked, 36 more fined in Moga

11/1にMoga県では42人の農家が違反認定。その農地はred entryとされる。

11月2日 Air quality ‘severe’ in 13 cities

ハリヤーナー州では9/25から10/31までに4288件の野焼き確認。昨年は4589件なので、6.6%の減少。インド国内でAQIがsevereな都市は23あるが、13がハリヤーナー州。Noida 499、Ghaziabad 496、Greater Noida 496とデリーの衛星都市で高い。ディワリ(10/27)の後、風速が弱まってAQI上がる。野焼きだけが原因でない。

11月2日 530 industries to remain shut in Panipat till Nov 5

11/1にハリヤーナー州のPanipatのAQIは422まで上昇。Haryana State Pollution Control Board (HSPCB)は、11/5までPanipatの全工場530箇所の操業を停止するよう指示した。うち350箇所はred categoryとされる。

11月2日 Construction banned in G’gram, F’bad

ハリヤーナー州のGurugramとFaridabadでは、11/5まで建設工事が禁止。

11月2日 India’s per capita health spending dismal ~1,657

政府はGDPの1.28%しか(国民1人あたり1657 Rs.)、保健部門に予算を出していない。中央政府と州政府の負担額の比率は、37:63。ヘルスケアサービスを受診できる人とそうでない人の不平等が拡大している。Pradhan Mantri Jan Aarogya Yojna (PMJAY)では、1億件の貧困世帯向けに50万ルピー相当までの医療無償化を提供している。

11月2日 Haze brings down visibility in Jammu

北インドの煙霧は、ジャンムー州にまで襲来。車の排ガスと祭りのクラッカーが原因。西風擾乱が到来すると晴れるだろう。

11月3日 30% Delhi pollution by Punjab, Hry fires (一面トップ記事)

過去3日間のデリーの大気汚染のうち、30%はパンジャーブ州とハリヤーナー州の野焼きが原因であると、パンジャーブ州首相が認める。10/31に3178件を記録した後、11/1には268件にまで激減した。PM2.5濃度も17%減少する見込み。西風擾乱で、風向が北西から変わる。

11月3日 At environment meet, farmers not burning stubble honoured

Nirmal Kutiya(ジャランダール郊外)で開催された環境に関する会議で、野焼きを数年前に止めた農家5名が表彰を受ける。

11月3日 Pained at toxic Delhi air, Capt writes to PM

パンジャーブ州首相のCapt Amarinder Singhは、大気汚染問題について国家規模の協力を要請する手紙をモディ首相に出す。デリーに暮らしている州首相の子と孫も苦しんでいる。

11月3日 Thick smog engulfs state as air quality worsens

AQIは工業都市で悪化。Mandi Gobindgarh 396、Khanna 384。9/23から11/1までの野焼き件数は22454件。2018年の同時期は20999件、2017年は28065件だった。州政府は、学校閉鎖、スポーツ大会の中止などの命令はまだ出ていない。煙霧が濃いので、リモートセンシングで野焼きを追跡できないほど。

11月3日 50 farmers booked in Moga

Moga県で野焼きをした農家65人に県当局が違反金を課す。Super SMSを付けずにハーベスターを操業していた農家2人に違反金20万ルピーずつを課す。

11月3日 Air quality of 5 cities still ‘severe’

11/1-2にハリヤーナー州で最もAQIが高いのはFatehabadの493、次がHisarの490。学校では屋外活動が禁止される。

11月3日 Amid smog, no break for players in Hisar

大気汚染がひどくても、スポーツ選手は屋外で活動しないといけない。HisarのAQIは490にも達したが、サッカー大会は継続された。

11月4日 Patiala worst hit, schools to remain open

州首相の出身地であるPatialaのAQIはsevereレベルに下がったが、それでも415と高い。11/3の野焼き件数、2856件(2019)、966件(2018)、1676件(2017)。9/23-11/3の野焼き件数、25314 件(2019), 25380件 (2018), 30867件(2017)。

11月4日 Facing heat over farm fires, govt says 3,000 taken to task

州政府の予測では、意識改革キャンペーンにより、野焼き件数が昨年よりも10-20%減少する見込み。すでに70%の稲が収穫された。11/1までに監視チームは11286箇所の野焼き現場を訪問し、1585件に対して416万ルピーの罰金が課せられた。Punjab Pollution Control Boardは、31件のコンバイン違法操業に対して、620万ルピーの罰金を課した。

11月4日 Smog-related mishaps kill 5

Barnala県とSangrur県で、視界の悪さが原因の道路事故で5名が亡くなる。

11月4日 Delhi-Adampur flight delayed for 5 hrs

視程が悪くなり、デリーとアダンプル(ジャランダール空港)を結ぶスパイスジェットのフライトが5.5時間の遅延になる。

11月4日 Fire rages on despite ban, awareness campaigns

負債を負った農家にとって、政府の対策はほとんど効果がない。農家に収穫後の処理時間を与えるために、2019年は移植日を1週間早めたが、1兆リットル以上の地下水を余分に浪費しただけで終わった。農家の電力無償化と、翌シーズンの穀物(コムギ)のMSPつり上げ政策を止めないと、いつまでの農家は野焼きを続けるだろう。

11月4日 In Dirba, farmers set ablaze residue near tehsil complex

Dirba(州の南部)の農家が、公共の建物Tehsil complexのそばで野焼きをして敷地内の木が焼けた。

11月4日 30 incidents in Ropar district

Ropar県で30件の野焼きを確認。2500-5000Rs.の罰金が徴収される。

11月4日 Air quality at ‘severe +’ level in Panipat

11/3にPanipatのAQIは677まで上昇。PM-10濃度は837μg/m3。視程は18時半に50mにまで減少。

11月4日 Karnal farmers earn ~5K per acre of paddy stubble

Karnal県の農家5名は、稲を手で刈り取って、わらを5000Rs./acreで飼料用として売却する。Haryana Gian Vigyan SamitiというNGOが農家を指導している。代表のDr. Rajinder Singhは、政府がMGNREGA(全国農村雇用保証法)の一貫として、手刈りを推奨すべきだと主張する。

11月5日 People left to die, no room safe: SC (一面トップ記事)

最高裁が、パンジャーブ州、ハリヤーナー州、UP州の首席秘書官を召還して、野焼き問題について聴取した。対策の失敗は行政の責任である。文明国家ではありえない状況。野焼きはハリヤーナー州では17%減少したが、パンジャーブ州では7%増加。Tarn Taran, Sangrur, Ferozepur, Patialaの4県でパンジャーブ州の野焼きの44%を占める。

11月5日 Questions rationale behind odd-even

デリー首都圏では、11/4-14まで、ナンバーの奇数と偶数で日によって通行車両を制限する。オートやタクシーは規制の対象になっていないので、意味があるのか?と疑問。

11月5日 Capt seeks ~100 per quintal to curb farm fires

パンジャーブ州首相は、野焼きを止める農家に100Rs./quintalのボーナスを支払うように、中央政府に要求している。総額170億ルピーの予算必要。

11月5日 Swaminathan: Remedy lies in rice bio-parks

著名な農学者のMSスワミナサン(94)は、野焼き対策と農家の所得向上のために稲バイオパークの設立を提言。ミャンマーの首都ネピドーに外務省によって稲バイオパークが2018年12月に設立された。稲わらから、紙、段ボール、飼料などが生成される。

11月5日 Wind clears smog, air quality still ‘severe’

11/4に風速が増したので、視程は回復した。11/3だけで州内の野焼きは2856件あった。Ferozepur recording 488, Bathinda 448, Muktsar 387, Sangrur 332, Faridkot 212。11/4に衛星が捉えた野焼きは5953件あった。ちなみに2018年の同日は843件、2017年は4446件。

11月5日 Petition in HC over stubble trouble

パンジャーブ州とハリヤーナー州の高裁の弁護士たちが、稲のMSPよりも高値で、代替作物(メイズや豆)のMSPを設定するように嘆願した。

11月5日 No let-up in fires ahead of event

11/3-4の2日間で、79件の野焼きがSultanpur Lodhiで, 88件がNakodar,で、40件がShahkotで、82件がPhillaurで発生した。農家は補償金と機械(トラクター4台)を要求するが、大規模農家にしか行き渡っていない。

11月5日 28 farmers booked for stubble-burning

Fatehgarh Sahib県では、28人の農家が野焼きをしたとして、合計92500ルピーの罰金が課された。

11月5日 State unfairly blamed for Delhi smog: Agri Dept

今シーズンはパンジャーブ州で32119件の野焼きが確認されたのに対して、ハリヤーナー州では4673件と昨年よりも14%減少。6つの衛星のイメージによる。ハリヤーナー州の農家はPR稲のわらは焼却処分するが、バスマティ稲のわらは家畜の飼料にしている。

11月5日 Air quality still ‘very poor’ in Kurukshetra

ハリヤーナー州のKurukshetraでは11/4に346件の野焼きがあった。

11月6日 Modi holds meet on pollution crisis

モディ首相が大気汚染に関する首相官邸の会議に出席。デリー首都圏の大気汚染は、11/5にやや改善傾向。

11月6日 At 6,668, state sees most farm fires in a day

パンジャーブ州では11/5に今シーズン最多の6668件の野焼きを観測。Sangrur県で1007件、Bathinda県で945件、Moga県で628件。2018年の11/5には1001件だった。9/23-11/5までの野焼き件数は37935件。2018年の同期間は27224件。風速が改善してきたので、パンジャーブ州の平均AQIは213に落ち着く。科学技術省は、野焼きをした農家は、1-3ヶ月間、電力供給を切断するように提案している。

11月6日 Some make hay amid noise over paddy residue

Sangrur県のMastuana Sahibで、自己資金による初のわらバンクが10/19に始まった。ニューデリー、ラジャスターン州、UP州の牛舎からわらの注文が入る。牛舎は2.5Rs./kgでわらを買い取ってくれる。

11月6日 Nagar panchayat to be challaned

Sangrur県では、11/5だけで24の野焼きを検挙。22箇所の行進と、60名の特別監視員、14の監視団を県内に派遣した。

11月6日 Panel: Opt for crop diversification, short-duration paddy

National Rainfed Area Authority (NRAA)のCEO、Ashok Dalwaiは、短期間で生育する稲か、稲以外の作物(油糧種子かメイズ)に転換すべきと主張。現在は、稲収穫からコムギ播種まで20-25日しか時間ない。

11月6日 Mishap due to smog kills four of family

Sangrur県で夜に通行していた車が視程の悪さで事故を起こし、4名が亡くなる。

11月6日 36 booked for burning straw

ルディアーナー県のAhmedgarh, Raikot, Jagraon, Payal and Malerkotlaで、合計36名が野焼きをしたとして検挙された。

11月7日 Punjab, Hry under SC fire on stubble burning (一面トップ記事)

最高裁は、パンジャーブ州とハリヤーナー州、UP州の政府に、非バスマティ稲の栽培において野焼きを止めた農家に100Rs./quintalの報奨金を1週間以内に支払うように命令した。小規模農家(耕地面積5エーカー以下)と零細農家(2.5エーカー以下)の機械の調達代金を州政府が肩代わりすることも命令した。農家を罰しても解決にはならない。

11月7日 300 FIRs in Punjab; 100 held, given bail

パンジャーブ州では300件の野焼き通報があり、約100人の農家が逮捕された。

11月7日 Farmers protest FIRs over straw burning

野焼きをした農家の不当逮捕に対して、農家集団がMuktsar県の警察署の前で座り込みの抗議している。すでに82件の違反で10名の農家が逮捕された。Indian Agricultural Research Institute (IARI)は、特殊なカプセルを散布して、耕地に残った稲株から堆肥を作成する技術を農家の前でデモをした。

11月7日 Nambardar, panch face heat for farm fire

Faridkot県の長官は、Nambardarという野焼き監視の役人が、自らの耕地で野焼きをしていたことが判明したために、職務停止を命令した。

11月7日 ‘Allow use of MPLAD funds to buy machines’

食品大臣のHarsimrat Badal(パンジャーブ州出身)はモディ首相に、農家が機械を購入するための補助金の予算元として、Member of Parliament Local Area Development (MPLAD)から支出できるようにすべきと提案。

11月7日 Stop registering cases: BKU (Ekta) to govt

農業組合Bharatiya Kisan Union (Ekta)の組合長は、野焼きをした農民の逮捕を州政府がやめないと、全州規模の抗議運動を展開すると警告した。

11月7日 CM hails SC ruling, wants Centre to pay

パンジャーブ州首相は、小規模農家に補償金を支払うという最高裁の決定を歓迎している。中央政府がそのための財政負担をすべきと主張。

11月7日 IIT-Ropar gives hope, develops low-cost machine for removing stubble

インド工科大学ロパール校が、低コストの稲株除去機械を開発した。価格は30万ルピーで、普通のトラクタに付けて使用できる。1エーカーの稲株を1時間で除去できる。裁断された稲株は、燃料や防音材の原料として、売却可能。

11月7日 Experts: Incentives to farmers can be solution to stubble burning

農業専門家は、機械購入のために予算をつけるよりも、農家に直接、100Rs./quintalか3000Rs./acreの報奨金を出すほうが、効果があると言う。これまでに115億ルピーの予算を投じて、2万台の機械がパンジャーブ州とハリヤーナー州の農家に供与された。

11月7日 Give Pb, Hry & UP farmers tools: PM

モディ首相は、パンジャーブ州、ハリヤーナー州、UP州の農家が優先的に機械を配布されるように、農業大臣に指示を出した。

11月8日 From today, Hry to give R100/quital incentive to farmers

最高裁の命令に従う形で、ハリヤーナー州では、非バスマティ米生産で野焼きを行わない小規模農家と零細農家に100Rs./quintalを支払うことが決定した。すでに政府の’Meri Fasal, Mera Byora’のポータルに各農家が栽培作物の詳細を報告しているので、支払い対象農家の特定は容易。支払総額は4億ルピー以下になる見込み。

11月8日 Half of paddy harvested, SC relief order too late: Farmers

農家は最高裁の決定を歓迎しているが、すでに今シーズンの収穫は半分以上終わっているので、決定が遅かったと言う。支払額を200ルピー以上に引き上げて、すべての農家に拡大すべきだという農家もいる。

11月8日 Cops fan out in villages, act tough against farm fires

パンジャーブ州政府は、警察役人に野焼きの取締りを続けるように指示。

11月8日 To tackle menace Sikh NRI offers to set up biomass plants

野焼き問題を解決するために、アメリカ在住インド人シク教徒がバイオマスプラントの技術援助を提案。アメリカでNew Generation Power International Companyを経営する人物。

11月8日 Odd-even plan brings relief to Rohtak

ハリヤーナー州のRohtakでは、オートリキシャのナンバープレート奇数偶数番号規制が、交通渋滞の解消、大気汚染の改善に功を奏している。

11月9日 State to pay Rs. 100 per quintal incentive to paddy farmers

パンジャーブ州政府は、野焼きをしないと約束した小規模農家・零細農家に100Rs./quintalの奨励金を支払うことを始めた。5エーカー以上の農地を所有している農家は対象外とされる。今後も野焼きの取り締まりは継続する。最近、降雨があったので、収穫時期が伸びるだろう。

11月9日 Bathinda farmers protest FIR

Bathinda県では、BKU(Ekta Ugrahan)に所属する農家たちが、警察署の前で野焼き取締りに対する抗議活動を行った。「100ルピーの奨励金では不十分。200ルピー必要だと長年要求している」

11月9日 70 booked for stubble burning

ハリヤーナー州のPalwal県では昨日、70人が野焼きで違反認定された。

11月10日 Less machines to blame for stubble fires: Experts

パンジャーブ州の農家は、Happy seeder, muchers, straw shredders, super SMSなど計19042台を注文したが、州政府からは10111台(53%)しか提供されていない。2018年は28600台の機械が提供された。7196台は農家個人、11847台は農家集団からの注文分。

11月10日 Basmati growers not to get Rs.100 per quintal for straw management

バスマティ稲栽培農家は、補償金の対象外に置かれている。パンジャーブ州のバスマティ稲の平均収量は20 quintals/acreだが、今シーズンは18quintalと低い。経済的に苦しいので、補償金の対象に含めてほしいと農家は要求。

11月11日 Farmer steer crusade against stubble burning in Sangrur

野焼きをせずにエコな農法を採用している農家の紹介記事。Sangrur県のBhadakwadh村のある農家は、2004年以来野焼きをせずに32エーカーの農地で稲とコムギを播いている。稲藁処分で土壌改良を図る。県当局からVIPカードを授与されて、行政面で優遇措置を受けられる。

11月11日 FIRs registered against 50 in Moga district, 5 arrested

消防隊、農業局の役人、地元警察が、Moga県の野焼き現場に駆けつけて消火活動に当たった。

11月12日 Despite ban, 1500 farm fire cases in Punjab in two days

11/8までにパンジャーブ州では43181件の野焼き。11/9-10で1565件増加。野焼き補償金には、これまでに15000件の応募があった。

11月12日 Hry offers Rs. 1K/acre more to farmers

ハリヤーナー州政府は、野焼きを止めた農家に、追加で1000Rs./acreの補償金を支払う計画がある。1401-Muchhalという稲品種を栽培している小農・零細農が対象。In-situ管理では、稲株は刈り取られた後、次の作物が栽培される間に、分解される。Ex-situ管理では、稲株は砕かれて、製紙工場、段ボール工場、製糖工場などに運搬される。稲(コメ?)を11/6から11/15までに販売する農家が補償金の対象となる。

11月12日 Sangrur farmers threaten to step up stir

Sangrur県のLongowalでは、農家たちのコンバイン行進があった。州政府が農家へのいじめをやめない限り、抗議運動を続けるという。借金をしてトラクターを購入しているので、これ以上借金をしてsuper SMSを購入することは経済的に難しい。

11月13日 Smoggy skies Haryana, air quality dips again

数日間低下していたPM2.5濃度が、11/12には400以上に上がった。400以上を記録したのは、11/3に467を記録して以来初のことである。ハリヤーナー州のFaridabad, Gurugram, Panipat, Jind, Hisar, Menesarなどで400以上を記録。

11月13日 Farmers detain agriculture officers, want FIRs cancelled

農家たちは深夜12:30まで役人を食堂(dhaba)で拘束して、違反書類を取り消させた後にようやく開放した。

11月13日 529 farm fires reported on Parkash Purb

11/12はグルナーナクの生誕550年にあたり、州政府が特別な日と決めたにもかかわらず、529件の野焼きがあった。今シーズンのパンジャーブ州の野焼きは48684件になった。Sangrur県が最多の6557件。次がBathinda県の5521件、Ferozepur県の4537件。

11月13日 Air Quality plunges to ‘severe’ category

近隣州の野焼きと、気温・風速の低下により、デリーの大気汚染が悪化した。11/12にはデリーのAQIは417を記録。PM2.5濃度は292μg/m3を記録。デリー市内の37の観測地点のほとんどがsevereレベルになった。

11月14日 Hisar, Bhiwani see worst air; Haryana clocks 6K farm fires

ハリヤーナー州ではHisar県でAQI 476、Bhiwani県でAQI 471と、過去最悪の大気汚染を観測。北西風と東風がハリヤーナー州南部の大気汚染レベルを上げている。9/25から11/12までのハリヤーナー州の野焼き件数は6099件。2018年は7665件だったので、20.4%減少。

11月14日 Rs. 2,500/acre incentive for Pb farmers

パンジャーブ州政府は、野焼きを行わない小規模農と零細農への補償金として2500Rs./acreの支払いを決定。非バスマティ品種を栽培する、所有耕地面積5エーカー未満の農家が対象。農家は11/30までにパンチャヤートに、宣言書を提出する必要がある。

11月14日 SC relief fails to douse farm fires, 6K reported since Nov 6

最高裁から補償金の命令が出たにもかかわらず、その後1週間で6013件の野焼きが発生した。うち1300件がBathinda県で発生。農家はいつ、どのようにして補償金が支払われるのか分からない。1エーカーで30qunitalの稲藁があり、その処理に1500-2000Rs./acreかかるので、補償金の額は適切である、という農家もいる。

11月14日 In Sangrur, FIRs no deterrent

Sangrur県ではPunjab Pollution Control Board (PPCB)と警察が、野焼き違反の農家を検挙しているが、パンチャヤートの土地でも野焼きが行われるなどまったく抑止効果がない。

11月14日 Tractors seized, BKU activists protest in Mansa

BKUの農家集団は、押収されたトラクターの返却を求めて、警察署まで抗議の行進を行った。

11月14日 Straw can fuel power generation: Firms

パンジャーブ州政府は、2000万トンの稲藁を処理するために、チェンナイの企業と協力して、州内に400のプラントを建設する計画を昨年から立てていたが、失敗した。企業のオーナーの中には、州政府は機械の普及に予算を投入しているが、土壌栄養素の欠乏を招くだけだと批判する者もいる。肥料会社のロビー活動が背後にあるともいう。

11月14日 Pune firm offers eco-friendly option

植物の栄養管理と疫病管理を専門とする、プネの企業が、水に混ぜて播くと15日以内に稲株を腐らせる製品を開発した。Speed Kompostと呼ぶ。1エーカーあたりのコストは2000ルピーになる。

11月14日 10L farmers given paddy MSP

11/11までに、州の機関と民間業者は、103.2万人の農家から1495万トンのコメを買い取った。うちPungrainが616万トン、Markfedが381万トン、Punsupが301万トン、州倉庫会社が165万トン。中央政府のFCI(インド食糧公社)の買い取り量は19.9万トンのみ。

11月14日 Basmati rates fall post high output, growers dejected

今年度のバスマティ稲は、単位面積当たり収量が落ち込み、さらに販売額も2400-2600Rs./quintalと昨年の3300Rs./quintalより安い。バスマティ稲はMSPが設定されていない。外国からの需要量に左右される。MSP以上で買い取られる非バスマティ品種のほうが利益多い。

11月14日 Cotton prices below MSP, farmers accuse pvt buyers of fleecing

今年の綿花の買取額がMSPより低く設定されており、農家は不満抱く。綿花の水分含有量が許容レベルに収まってきたので、Cotton Corporation of India (CCI)は買取を再開した。

11月14日 Paddy bought from Bihar seized, probe on

ビハール州から600袋のコメを運んできてMSPで販売しようとして、パンジャーブ州のBathinda県でトラックを拘束した。

11月14日 When, how, who will pay us: Ambala farmers

ハリヤーナー州は、野焼きを止めた農家に1000Rs./acreの補償金を追加で支払うと決めたが、ほとんどの農家は受け取り方法を知らず、コムギの播種時期が迫っている今、どうすればよいか困惑している。

11月15日 Rs. 2,500 compensation too late, claim farmers

パンジャーブ州政府は2500Rs./acreの追加補償金を発表したが、農家には響いていない。州政府は収穫期の前に発表すべきだった、野焼きを止めた農家を特定するメカニズムが疑問、など農家の意見。

11月15日 Smog clouds tracking of farm-fire incidents

AmritsarでAQI332など、パンジャーブ州内ではまだ大気汚染が続く。雲と煙でリモートセンシングから正確な野焼き数を把握するのが困難。11/14までの野焼き総数は48689件で、2018年の44845件を上回る。

11月15日 Five held, 100 booked in 24 hrs in Moga

Moga県では野焼き違反で5人を逮捕、100人を検挙した。

11月15日 Panipat industries closed, but city’s AQI ‘very poor’

ハリヤーナー州Panipatの工場が閉鎖されて19日経つが、大気汚染のひどさは変わらず。11/14にAQI493を記録した。全体の15%の工場は、農業残渣物を燃料とするので再開した。

11月16日 Delhi air worsens, SC summons Hry, Punjab Chief Secys again

デリー首都圏の大気汚染が改善されないので、最高裁は、パンジャーブ州、ハリヤーナー州、UP州、デリー首都圏の主席秘書官たちに、11/25までに面会するように要請した。今シーズンに入り2度目の最高裁による招集。1度目は11/6。デリーでは室内のAQIは600超える。戸外はさらにひどい。特定車両の奇数・偶数ナンバー制限だけでは対策として不十分。

11月16日 After stir, cops ‘go soft’ on violators

農家の抗議の結果、警察の野焼き取締りがゆるくなった。以前は日に20件近く検挙されていたが、2-5件にまで減った。Muktasar警察署の前では、検挙された違反の取り消しを求めて、無期限の抗議活動が続いている。

11月16日 29K farmers get ~19-cr relief

野焼きを止めた小農・零細農29343件に対して、1.9億ルピーが支給された。これまで85000件の申請があった。締切は11/30。

11月17日 Drizzle, high-speed winds bring air quality back to ‘moderate’

野焼き期間の終了により、パンジャーブ州の大気汚染は元の状態に戻りつつある。11/3のAQIは351だったが、11/16には156まで低下した。

11月17日 Rain to delay wheat sowing, say experts

雨が降ったので、コムギの播種が遅れる見込み。雑草が増えるかもしれない。すでに播種した農家も土壌を砕くためにseed drillを使用しないといけない。この時期の雨は農家への影響が大きい。バスマティ稲が変色して価格下がることもある。

11月18日 Toxic air leaves villagers gasping

PPCBによるパンジャーブ州内24箇所の農村部の観測所のデータから、村人が高濃度のPM10の影響を受けていることが分かった。安全とされる70μ/m3の基準を超えている。PM10の10月平均値は、Muktasar県のMarar Kalan村で最高の207。

11月18日 1,630 stubble fire cases filed, 1,327 arrested so far

パンジャーブ州警察は今シーズンに1630件の野焼きを書類送検して、1327人の農家を逮捕した。現在も1万人の警察官がパトロールしている。

11月18日 FIR over fake entries to claim compensation

野焼きをしていない農家と偽るために、ニセのIDを取得して、補償金を騙し取ろうとした人が書類送検された。

11月18日 Pannu: Pesticide cut led to ~355-cr savings

Tandrust Punjab Missionにより、不要な殺虫剤の使用を抑えることに成功して、35.5億ルピーのコスト削減につながった。

11月18日 Groundwater unsafe for drinking in state: Study

パンジャーブ州内の地下水汚染が深刻なレベルになっている。Majha地方はヒ素汚染、Doaba地方はセレン汚染、Malwa地方はウラン汚染。Punjab Water Supply and Sanitation Departmentの報告書が、州内2080箇所からサンプルを採取して分析した。当面は運河から飲用水を得るようにする必要がある。

11月18日 69 lakh MT paddy crop procured

ハリヤーナー州では2018年の679.2万トンよりも多い、697.3万トンの米がmandisに持ち込まれた。

11月19日 Govt to resume relief disbursal with checks

パンジャーブ州政府は11/15までに野焼きをしなかった農家16000件に補償金1.9億ルピーを支払ったが、それ以降、支払いを一時停止している。Fazilka県とSangrur県では、野焼きをした農家も下級役人の手を借りて、違法に補償金を申請・受領している。故意に違反しなくともこの制度には欠陥が多く、各農家の野焼き可能面積を実際に推定することは困難である。政府側はリモートセンシングと実地調査により稲耕地面積を算出しているという。

11月19日 Farmer returns award to protest FIRs over fires

Ferozepur県のHakumat Singh Wala村のバイオマスプラントの横に住む農家が野焼きを止めたことで感謝状を贈呈された。しかし、野焼きした農家を検挙している州政府に抗議するため、感謝状を返上した。

11月19日 Bills not cleared, arhtiyas in spot

州政府によるコメの調達が止まり、支払いが滞っている。

11月19日 No goods train, 3.4 lakh MT grain left to rot

グルの生誕550周年記念でSultanpur Lodhi駅が改修工事に入っているため、34万トンの穀物が輸送できずに放置されている。質が劣化してしまうおそれ。

11月20日 Hry cracks down on rice millers over ‘bogus’ purchase

ハリヤーナー州のKarnal, Kurukshetra, Ambala, Kaithalでは、州政府から不正に精米費用を受け取っていた精米工場が一時閉鎖になった。

11月20日 Negative growth in farm credit, Manpreet tells banks to go easy

パンジャーブ州では銀行から農家に貸し付けられるローン額が史上初の減少に転じた。農家が資金を借りられなくなるだけでなく、州政府の各種事業への資本投資にも影響がある。

11月20日 Farm bodies to protest FIRs

農家団体のBKU (Ugrahan), BKU (Dakonda)は、11/25にパンジャーブ州内各地の警察署の前で、野焼き者の検挙に抗議する活動をするように呼びかけた。

11月20日 BKU to protest against CCI on November 22

Cotton Corporation of India (CCI)が綿花の買い付けを控えているので、BKU Ekta Ugrahanの活動家が、CCI事務所の前で抗議すると予告。

11月21日 Rs. 2.9K cr paid for ‘non-existent’ paddy

ハリヤーナー州では州内で生産されたコメの量(487.5MT)よりも、調達されたコメの量(638.1MT)が上回っている。他州から違法に持ち込まれている。買い上げ対象は非バスマティ米のみ。

11月21日 Stubble fires erupt again

9/23から11/19までにパンジャーブ州の野焼きは50967件になり、2018年の50576件をわずかに上回る。11/19だけで、州内の野焼き件数は1289に達する。野焼きを止めた農家29000軒に、1.9億ルピーが支払われたが、政府の対策は実効性があるのか疑問。

11月21日 Action sought against official over fake forms

Guardian of Governance (GoG)のメンバーが、野焼きを止めた人に支払われる補償金の申込と称して、偽のフォームを作って、農家に手続き料100-200Rs.を払わせるという詐欺事件が起こった。

11月21日 316 Karnal rice mills under lens, cops deployed

Karnal県の316の精米工場は、他州から持ち込まれたコメ(PDS配給用の古い米袋に入っていた)を違法に買い上げたとして、警察の捜査を受けている。

11月22日 No let-up in farm fires, 3 booked in Fazilka

9/23から11/20までのパンジャーブ州の野焼き件数は52003件で、2018年の50829件を上回る。政府は非バスマティ米の栽培農家に野焼きを止める補償金として2500Rs./acreを支払うが、州内の稲作付面積の75%はバスマティ米で、coarse米の面積は20%にすぎない。バスマティ米の栽培農家は野焼きを続けている。

11月22日 Smog engulfs Muktsar again

昨夜、Muktsar-Malout-Aboharの国道沿いで多数の農家が野焼きをしていたと通報あり。NGOのThe Sarbat Da Bhala Trust(代表SPS Oberoi氏)は、IIT-Ropar校が開発した稲株除去機械を15台、農家に提供した。機械は1台35万ルピーで、トラクターに取り付けると、地面から数cmの高さで株を切り刻んで自動的に回収することができる。

11月22日 Seven mills blacklisted for bogus billing of paddy

パンジャーブ州政府は7か所の精米所(Moga, Mansa, Rampura Phul, Kharar)が、違法にコメを買い上げたとして3年間の操業停止処分にした。州政府から支払われる精米代(10Rs./quintal)と輸送費を騙し取る目的。

11月22日 Spotted by satellite, 672 fire locations in Karnal ‘missing’

Haryana Space Applications Centre (HARSAC)が、衛星から野焼き場所を検知したのに、農業局と税務課の役人が現場で確認できなかったケースが672か所あった。HARSACはKarnal県内で1116か所の野焼きを検知したが、チームは444か所しか現場で確認できなかった。HARSACは、自分たちはNASAから情報を得ているので間違いはありえず、現場のチームが地図を読めないだけではないかとコメント。

11月22日 Will shut down units if cops not withdrawn: Rice millers

ハリヤーナー州では違法なコメの買取りをしていないか検査するため、州内の精米所に警察が派遣された。精米所組合は、警察による不当な扱いに反発している。

11月22日 Farm fires under check in Rohtak

ハリヤーナー州のRohtak県では、州から7000件の野焼きの報告があったのに、まだ14か所しか確認できていない。

11月22日 85 farmers nabbed in Jind, 29 in Fatehabad

ハリヤーナー州のFatehabad, Jind, Sirsa県では、野焼きをした農家の逮捕が始まった。Jind県で85人、Fatehabad県で29人、Sirsa県で18人が逮捕された。

11月22日 Farmers alone should not be blamed for pollution, say MPs

国会では‘air pollution and climate change’と題した議論で、デリーの大気汚染対策を農家の責任に帰すべきではないと意見が出た。国民会議派のShashi Tharoorは、国家行動計画の必要性を主張した。地元選出の上院議員Balwinder Singh Bhunderは、MGNREGA(全国農村雇用保証法)と関連付けて、野焼き対策を考えることを提案した。BJPのMeenakshi Lekhiは、まだ有効な対策がないが、子供たちに清浄な大気を残すためにも、この問題を国家レベルで考えないといけないと言う。

11月22日 Delhi air quality better: Javadekar

連邦政府の環境森林大臣Prakash Javadekarは、デリーの大気汚染が改善されていると言う。Good, satisfactory, moderateの日は、159日(2018年)、152日(2017年)、106日(2016年)と増えている。Poor, very poor, severeの日は、206日(2018年)、213日(2017年)、246日(2016年)と減っている。

11月23日 Farmers gherao police station, want FIRs quashed

農家団体のBharti Kissan Union (Sidhupur)は、農家の野焼き違反を取り消すように警察署の前で抗議活動を行った。十分な数の機械を提供できなかった州政府に責任があると主張する。来シーズンは稲の播種時期を早めて、すべての村に2-3台のベイラーを提供すべきという。

11月23日 Can’t blame farmers for pollution: Mann

州選出の下院議員Bhagwant Mannが“Punjab da maan, Punjabian de naal”と命名した州内の村落行脚キャンペーンを開始。小規模農家は負債で、教育を受けた若者は就職難で、女性と子供は犯罪の増加で、社会はドラッグの蔓延で、それぞれ苦しんでいる。野焼きの問題は、これまで放置してきた中央政府と州政府の責任で、農家を責めるのは間違いである。

11月23日 Paddy purchase double the production in Karnal

ハリヤーナー州のKarnal県では、非バスマティ米の生産量の2倍にあたる量が買い取られている。州政府は精米所の立ち入り検査を開始した。

11月23日 Crackdown on farmers for farm fires no solution, asserts BKU

農家団体のBharatiya Kisan Union (BKU)は、ハリヤーナー州政府は農家のための対策を怠ったとして、野焼きの取り締まりについて抗議した。州政府の補償金策は実体がなく、実際に受け取った農家はいないと主張。

11月25日 Raid unearths billing fraud by rice millers

パンジャーブ州のFood and Civil Supplies Departmentの調査で、Muktsar県の精米所が州外の米袋を違法に買い取っていたことが判明した。

11月25日 Farm body on mission to boost organic cotton cultivation

農家団体のKheti Virasat Mission, Trinjanは、25軒の農家を雇用してオーガニックコットン、手織りの綿布の生産を始めた。

11月25日 20 farmers’ bodies join hands, want stubble cases withdrawn

20の農家団体が集まり、野焼きをした農家を取り締まる州政府に抗議する。

11月26日 Why not fine Pb, Hry for farm fires: SC

最高裁は、パンジャーブ州の秘書官を呼びつけて、「地獄よりもひどい」大気汚染がデリー首都圏で蔓延して数百万人の寿命が縮まっているのに、なぜ対策が進まないのかと憤慨。パンジャーブ州の対策を、「失敗」「怠慢」「やる気がない」と非難。ハリヤーナー州についても、野焼き件数は65%減少したが、最高裁の命令の後も止まらず続いている。11/25時点でデリー大気汚染の8%は野焼きに起因する。

11月26日 Straw fire engulfs wheat field

Fazilka県では、コムギを播いた耕地の隣で、別の農家が稲株を焼いたので、コムギの苗?に被害が及んだ。近隣の学校の生徒数百人にも健康被害が出ている。

11月27日 Not just Punjab officials, farmers in firing line too

最高裁はパンジャーブ州政府に、野焼きの煙で苦しむ患者を補償するように伝えた。そこでパンジャーブ州の農業局は、過去4年間の野焼き22.5万件についても、罰金を徴収する準備を開始。過去の分は385.8万ルピーの罰金が徴収されたが、2830万ルピー分が未解決。

11月27日 DC orders stern action against 12 coop secys

Sangrur県の長官は、野焼きを続ける農家を止めようとしない12の農家団体の事務局長に、行政の指導を受け入れるように伝えた。

11月27日 Farm suicide victims’ kin disillusioned with govt

州政府が、自殺した農家の債権放棄を認めず、適切な支援も行わなかったとして、遺族たちが非難している。

11月27日 Hailstorm hits crops near Abohar

11/26の夕方にAbohar市周辺で降った雹で、綿花、落花生、マメ科作物(guar)に被害が出た。

11月28日 Inclement weather, stubble burning hit kinnow output

野焼きの煙と気候変動のせいで、Fazilka県とMuktsar県のオレンジ(kinnow)栽培に影響が出ている。雨季の降水量不足と11月の季節外れの雨、野焼きの煙による日照不足により、果実のサイズ縮小と落下がみられる。

11月28日 Farmers protest at DC office

Sangrur県庁の前で、野焼き違反の取り消しを求めて農家が抗議活動を行った。

11月28日 Let CBI probe mining, paddy procurement scams: Hooda

ハリヤーナー州の前州首相は談話の中で、野焼きによる大気汚染の問題で、農家が間違った非難を受けていると話した。

11月29日 Every fourth TB case in state is from Ludhiana

パンジャーブ州の結核患者(49060人)の1/4は、ルディアーナー出身(12633人)であることがNational TB Control Programmeのデータにより判明。州の担当役人は、都市部では診察のためのインフラが整っているからと推測。

12月

12月2日 Ambala farmers skip burning, sow wheat on paddy residue

TeplaにあるKrishi Vigyan Kendraの研究者が農家たちを説得して、500ヘクタールの耕地で、稲株の除去も野焼きもせずにコムギを播かせた。Happy Seederを改良して、稲わらの間にコムギを播けるようにした。2018年に200エーカーで試して成功したので、2019年は規模を拡大する。

12月3日 Punjab in talks with Japan over electric buses

近日開催予定のProgressive Punjab Investors Summit 2019で、パンジャーブ州政府はJETROの支援を受けて、日本企業から電気バスを導入する予定。三井、いすゞ、三菱、ヤンマーが参加している。

12月3日 After MLA’s dharna threat, work starts on grain market

農家の陳情を受けた国会議員のNirmal Singhがパンジャーブ州首相の家の前で座り込みをすると発言した1週間後に、地元のShutranaで穀物市場の新規建設が決まった。

12月4日 Ensure clean potable water in Malwa, Pb told

マルワ地方の水のウラン汚染が問題になって9年が経つ。パンジャーブ州とハリヤーナー州の高裁は住民に安全な水を供給するために、首席秘書官が委員会を立ち上げることを要求した。

12月4日 Groundwater regulatory body on Cabinet agenda

パンジャーブ州の地下水取得を規制するために出された昨年の法案は都市問題関連の大臣の反対にあったので、州議会は修正法案を明日に提出する予定。

12月4日 73% drinking water samples in F’bad fail chlorination test

ハリヤーナー州が供給している水道水の73%は塩素消毒されていない。バクテリアやウイルスの発生を防ぐために塩素消毒が義務付けられているはずだが。

12月5日 To tackle stubble trouble, hinduja group offers help

Progressive Punjab Investors’ Summitにおけるパンジャーブ州首相との会談の中で、ヒンドゥージャグループ会長のPrakash Hinduja氏が野焼き問題への支援を表明。

12月5日 Riverwater charges for non-agricultural purposes revised

州政府は、農業目的以外の河川水/運河水の利用料を引き上げることを決定。火力発電所、工場、自治体、飲料メーカー、飲料水供給、養殖池、レンガ工場、建設工事などが対象。

12月5日 Despite 1,983 applications, no tubewell connections in 6 yrs

2014年1月以降、ハリヤーナー州では1983件の管井戸の開設申請があったが、ポンプセット購入に必要なオンラインの支払いが済んでいないため、新設件数がゼロのままになっている。

12月6日 Fly ash: NGT fines Panipat unit ~3 crore

ハリヤーナー州のパニパットでは、過去40年間、火力発電所からの灰の飛散により住民が健康被害を被っている。ぜんそく、眼病、皮膚病。動物にも症状出ている。

12月7日 In a first, climate-sustainable agriculture on the agenda

Mohaliで2日間開催された、Progressive Punjab Investors Summitで、「気候環境にサステイナブルな農業」が初めて議題に上がる。パンジャーブ州Additional Chief Secretary, DevelopmentのVishwajit Khanna氏は、水を消費する稲作をやめて、高付加価値の作物を導入すべきだと発言。農学者のPrabhakar Rao氏は、在来種の活用を軸に、気候変動にレジリエントな農業を確立すべきだと強調。ITC社副社長のNeel Kingston氏は、気候耐性・害虫耐性をもつ作物を農家に奨めている。

12月7日 Japan wants to know more about state, its culture

上の投資会議で、JETRO Indiaの村橋氏は、すでに1400の企業がインドに進出しているが、パンジャーブ州のことはよく分からないので投資が進んでいないと発言。園芸、手工具、自転車、工作機械などの分野で連携可能という。Yanmar India Pvt Ltdは、過去30年間、パンジャーブ州で事業をしている。

12月7日 Long list of farm suicides, compensation in few cases

Sangrur県では、自殺した農家への政府の金銭保障が遅れていると農家団体が抗議。農業局は行政の手続きに従って粛々と対応していると反論。

12月7日 Air quality dips again in NCR

デリー首都圏では11/15以来、3週間ぶりに大気汚染が悪化。風速が弱まり気温が低下したため、PM2.5濃度が400を超えた。風向が変わるか、雨が降るかしないと、状況は改善しないと気象専門家が言う。

12月8日 Ancient wheat variety touted as revolutionary

Amritsarの貧農の家で、2000年前のコムギの品種が保存されていた。モヘンジョダロで栽培されていたというこの品種を、著名な農学者のPrabhakar Rao氏が調べたところ、施肥が不要で気候変動への耐性もあり、古代のコムギ栽培に革命を起こすほどの性能をもっていることが分かった。

12月8日 Farmer kills self at dharna against stubble fire FIRs

野焼き違反を取り消すように座り込みで抗議活動をしていた農家が、自殺した。52歳の彼は、3エーカーの耕地を所有していたが、100万ルピーの負債を抱えていた。

12月9日 In Sangrur, pest attack damages wheat crop over 2,500 acres

Sangrur県で、コムギの播種後の2500エーカーの耕地にarmywormとpink stem borerが発生した。農家は、野焼きをせずにコムギを播種したせいだと主張している。

12月10日 Farmers to launch three-day protest

農家団体のBhartiya Kisan Union (Ekta)は、12/30-1/1まで、パンジャーブ州内の全県の庁舎の前で、稲わらを焼いたとして検挙された農家の違反決定を取り消すよう、抗議活動する予定。

12月10日 Panel to review FIRs, farmers call off stir

農家団体のリーダーと、州首相の政策アドバイザーが会合し、野焼きをした農家へ出された罰則を取り消すかどうか、委員会を立ち上げることを約束。

12月11日 Of 337 Moga villages, water unsafe in 150

水道供給局の調査では、Moga県の337村のうち、150村で地下水がウランおよび重金属に汚染されていることが判明。

12月12日 Withdraw farm fire cases, demand Sangrur farmers

野焼き違反の取り消しを求めて、Sangrur県の農業局のオフィスの前で農家が抗議。アドバイス通りにわらを燃やさずにコムギを播種したところ、armywormとpink stem borerが発生しているのに、当局は何の対策もしない。

12月12日 Wheat sowing lags, target of 25.2Lhectares yet to be met

ハリヤーナー州のコムギ播種面積が昨年比で26000ヘクタール分遅れている。バスマティ稲と綿花が最近になって収穫された耕地で遅れが出ているが、12月中には予定通り達成する見込み。バスマティ稲の収穫で労働力が不足したのが原因。気候は関係ない。

12月13日 Farmers want combines back, dare cops to stop them

警察は先月、Super SMSをつけていないトラクターを押収したが、農家は罰金を支払わずに取り返そうとしている。

12月14日 Pest attack: No need to panic, officials tell wheat growers

野焼きをせず、Happy seederを使ってコムギを播いた農家は、pink stem borerの被害に悩まされている。ある農家は、コムギに灌漑した後、枯れてしまった。再び種子を購入して、播き直さないといけない。害虫の卵が稲の残渣物に残っていたせい。Bathinda県の農業局職員は、害虫の発生は、Happy seederを使用したからではなく、天候(雨不足)のせいだと主張。

12月15日 Pest attack down in Sangrur

農業局主任はコムギの害虫被害が出た農場を視察。コムギの推奨播種時期は11/1-15にかかわらず、それ以前の10月に播いた農場で被害が出ていると指摘。Sangrur県のコムギ播種面積は29万ヘクタールで、30%はまったく野焼きをせずにHappy Seederによって播かれ、64%が一部で野焼きしてRotadrillで播かれ、6%はすべて野焼きをした後に播かれた耕地である。

12月15日 Rain brings cheer to farmers

2日間雨が降ったのはコムギ栽培に良い兆候。日最高気温が13℃以下になるとなおよい。雨が降ることで、耕地に残された稲株が土壌と混ざって、コムギの生育にプラスに働く。

12月16日 State dithers on enacting law on contract farming

タミル=ナードゥー州に次いで、パンジャーブ州でも契約農業を可能にする法制定をめざす。企業と契約を交わすことで、農家は定額の代金を得ることができる。

12月19日 Make provision to tackle farm fires, Manpreet urges Centre

パンジャーブ州財務大臣Manpreet Singh Badalは、農家の作物転換を促すために、米とコムギだけでなく、メイズや他の作物についても最低買取価格を設定するよう、連邦政府に要求した。

12月21日 Chill in the air, yellow alert in G’gram

ハリヤーナー州のグルグラム(グルガオン)では最低気温が6.3℃まで低下し、濃い霧につつまれた。生徒は防寒着を着て登校しないといけないが、学校に許可されていない。

12月23日 20% rural workers in state homeless: Report

Punjab Khet Mazdoor Unionが6県(Sangrur, Moga, Muktsar, Bathinda, Jalandhar, Faridkot)、12村、1640世帯を対象に行った調査によると、1/5の世帯がホームレスであることが分かった。家がある世帯でも、その平均サイズは5marla(=125m2)以下しかない。16.53%はkutcha(=非コンクリート素材)家屋に住んでいる。30%はトイレがなく、70%はキッチンがなく、80%はベランダがない。10%は家の中に飲料水の蛇口がない。

12月24日 Desi cow population dips nationally, but up in state

第20回家畜センサスによると、パンジャーブ州内の牛253.1万頭のうち在来牛は17%で、これは前回2012年センサスの15%よりも増加している。パンジャーブ州の在来牛は主として5種。Hariana, Sahiwal, Rathi, Nagori Tharparkar州南部の5県に集中。Fazilka, Sangrur, Bathinda, Mansa, Muktsar県。州政府は10年前からSahiwalの奨励を始めた。

12月24日 July floods still taking toll on Sangrur farmers

Moonak地区で7月に発生したGhaggar川の洪水により、稲を播く時期が遅れ、コムギの播種時期も遅れている。まだコムギを播種できていない農家も多い。政府が必要な手段を講じてくれないので自殺する農家も出ている。

12月25日 No headway in stubble compensation scam

Fazilka県で、ニセのIDとパスワードを使用して政府のwebサイトに入り、野焼きをやめるかわりにもらえる補助金を騙し取った事件が1か月前に発生。不正を働いた人がどれくらいいるかは分からない。

12月27日 Brace for more chill, temp likely to fall further

今後24時間、霧の天候が持続して、気温が低下する予測。まだコムギ栽培に影響が出るほどではないが、この状況が続くと実が黄色に変色するおそれ。ジャガイモやサトウキビの生育にも影響が出るかもしれない。