インド情勢

インド・The Tribune紙から、パンジャーブ州・ハリヤーナ州の稲わら焼きと関連するニュースを中心に、記事の要約を掲載しています。見出しをクリックすると日本語要約が表示されます。

記事のまとめは奈良女子大学の浅田晴久准教授が作成してくださいました。

2024年

1月

1月1日 In 2023, free electricity given to 90% domestic consumers in Punjab: Minister

パンジャーブ州は2023年、家庭用消費者の90%に、無償で電力を提供した。2ヵ月で600ユニットまでは電気代が無償になる。パンジャーブ州電力公社(PSPCL)は、7年間閉鎖されていた、Pachhwara Central Coal Mineの操業を再開して、300万トンの石炭を火力発電所に供給した。

1月6日 Punjab farmers get Rs 19 cr for adopting DSR technology

パンジャーブ州政府は、2023年カリフ季に稲直播栽培(DSR)を採用した、17,007件の農家の銀行口座に、計1.983億ルピーを送金した。稲を直播した農家に、Rs 1,500/acreのボーナスが支給される。

1月6日 Farmer unions organise ‘mahapanchayat’ in Punjab, demand enactment of MSP guarantee law

Barnala県では、Samyukta Kisan Morchaとその他18の農家団体が、作物のMSP制定と、スワミナサン委員会報告の実施を求めて、mahapanchayat(大会議)を開催した。2月13日にデリーへ向けて行進することも宣言した。

1月10日 Farmers burning stubble prone to lung cancer: Patiala medical college study

Patiala市の医科大学の研究者が行った調査によると、野焼きを繰り返し行った20歳から50歳までの農家200名の80%で、肺機能の低下がみられることが分かった。過剰な咳、気管支炎の早期症状などがみられる。

1月11日 Power subsidy zooms in Punjab, 97% getting subsidy this winter

PSPCLによると、2023年12月に無償電力を受けていた消費者は、366.5万人で、2022年12月の331.6万人よりも増加した。無償化の対象となる月300ユニットに収まるように、1世帯で、複数の電気メーターを設置している。

1月11日 Punjab to reduce stubble burning by 50%: Gurmeet Singh Khudian

パンジャーブ州農業大臣は、来期の野焼きの件数を50%減らすことを目標に設定したと述べた。

1月13日 2.46 lakh quintals of cotton sold below MSP in Punjab

パンジャーブ州では今期、綿花の25%以上が、MSP以下で買い取られている。市場に持ち込まれた綿花97.9万quintalのうち、Cotton Corporation of India (CCI)に買い取られたものは17.6万quintalにすぎず、残り79.8万quintalは民間業者に買い取られた。買い取り初期は高値で買い取られていたが、市場に持ち込まれる綿花の量が増えるにつれて、買取価格が下がっていた。

1月13日 Fix Rs 3,284 MSP for paddy, Punjab urges Centre

パンジャーブ州政府は、来期のMSPの大幅値上げを要求する提案書を連邦政府に送った。各作物のMSP提案価格は、PAUが調査した投入コストに基づいている。昨年、パンジャーブ州政府は稲のMSPとしてRs 3,184/quintalを要求したが、連邦政府はRs 2,183/quintalを承認した。来期は、ノーマル品種はRs 3,284/quintal、Aグレード品種はRs 3,324/quintalを要求する。

1月16日 Sangrur: Unions for ending contract system in foodgrain purchase agencies

穀物調達業者との契約システムの廃止を求めて、労働組合のメンバーがSangrurとPatiala間の国道を封鎖して抗議している。AAPは契約システムの廃止を公約にしてパンジャーブ州与党に就いたが、2年間何もしていない。

1月16日 Ludhiana among 20 most polluted cities in country, reveals study

National Clean Air Programme (NCAP)の調査によると、Ludhiana、Amritsar、Mandi Gobindgarhが、大気汚染がひどいインドの都市20選に入っている。LudhianaはPM10濃度が第1位、Mandi GobindgarhはPM2.5が第1位。

1月18日 Punjab govt set to save Rs 450 cr in power generation, industry seeks relief

パンジャーブ州の電力料金は毎年3%ずつ上がっていたが、PSPCLがGVK社から540MWの火力発電所を取得したことでコスト削減につながると、産業界は歓迎している。

1月19日 Extended dry spell, cold conditions may hit crops in Punjab

パンジャーブ州では12月から1月半ばまで雨が降っておらず、コムギとジャガイモの生育に悪影響が出るかもしれないと、農家が心配している。

1月20日 900 officials get notice over missing stubble management machines in Punjab

「消えた稲わら処理機械」の件で、農業局の職員900名が大臣から通告を受けた。15日以内に原因を回答するように求められている。

1月23日 NGT seeks amended action plan from Punjab government to prevent farm fires

国家環境裁判所(NGT)は、パンジャーブ州政府から提出された野焼き防止のためのアクションプランを批判して、修正案を要求した。大気質の定期的な観測に加えて、ホットスポット周辺に適切な数の観測地点を設置するように指示した。次回の公聴会は3月22日に開催予定。

1月24日 Missing stubble machines: Given notices, Punjab Agriculture Dept officials begin 3-day pen-down stir

「消えた稲わら処理機械」の件で通知を受け取った農業局の職員たちは、自分たちの無実を訴えて、3日間のストライキを開始した。

1月25日 Farmers hold mahapanchayat at Ropar

The Punjab Kisan Unionに所属の農家たちは、政府が全作物へのMSP設定しないこと、電気料金メーターを各家庭に設置しようとしていること、などに抗議するために、 2月13日にデリーまで行進する予定。

1月26日 Punjab: Notice to 2 top officers over missing straw machines, withdrawn

「消えた稲わら処理機械」の件で、機械の製造業者も詐欺に関与しているとして、パンジャーブ州農業大臣は製造業者リストの提出を部下の局長に要求した。その情報が大臣に提出されると、局長たちに出されていた通知が撤回された。

 

2月

2月1日 Subsidy delayed, PSPCL borrows Rs 800 cr to avoid defaulter tag

2024年1月に、パンジャーブ州電力公社は資金不足を穴埋めするために、80億ルピーをローンで調達した。電力購入コスト、石炭コスト、列車輸送費、その他の避けられない支出に充てられる。

2月1日 After four decades, irrigation water reaches Janasar village in Fazilka

Fazilka県の村では、地下水が灌漑に適していないため、灌漑が利用できず、土地が未耕作のままであった。Muktsar運河から地下パイプラインを通して、水が送られてくることになった。

2月2日 No MSP surety for farmers, says Punjab AAP on Interim Budget

パンジャーブ州財務大臣は、連邦政府の来年度予算案を見て失望した。農家が要求している、全作物のMSP保証が盛り込まれていない。若者のための毎年2000万件の雇用創出という約束も守られていないと批判する。

2月5日 Farmers to march to Delhi on February 13, demand law to guarantee MSP for crops

MSP法制化を含むいくつかの要求を連邦政府に行うために、2/13にデリーに向けて行進を開始すると、農家リーダーが明らかにした。インド国内の200以上の農家団体がこの「Delhi Chalo」行進に参加する。

2月7日 MSP for most crops exists only on paper: MP Vikramjit Singh Sahney

政府は多くの作物にMSPを定めたが、コムギと米しか実質的に機能しておらず、他の作物のMSPは書類上にしか存在しない、とパンジャーブ州選出の上院議員が国会でスピーチした。MSP committeeとCommittee for Agricultural Cost and Pricesにはパンジャーブ州の代表が参加していない。

2月11日 Congress chief Kharge slams Modi Government on farm laws, hails Punjab farmers for ‘blocking’ it

インド国民会議の総裁は、パンジャーブの農家たちの運動を支持している。モディ政権は友人企業をより金持ちにし、社会的弱者や社会から疎外された市民を貧困に陥れている、と批判する。

2月12日 Guarantee on MSP, loan waiver among 12 demands on agenda of Centre’s talks with farmers

連邦政府は農家の要求17項目のうち、5項目は受理した。MSPの法的保証を含む残り12項目について、2/12に政府代表団と農家団体の代表が話し合いをもつ予定。政府の回答次第で、2/13のDilli Chaloが実施されるかどうかが決まる。

2月12日 Farmer’s ‘Dilli Chalo’ march: Samyukta Kisan Morcha leader seeks release of ‘detained’ farmers

連邦政府に圧力をかけるために、国内200以上の農家団体が2/13のDelli Chaloに参加する予定。政府に拘束された農家もいる。

2月13日 5-hour-long talks between government, farm leaders remain inconclusive; farmers to go ahead with ‘Dilli Chalo’ march on February 13

2/12に開催された、連邦政府の大臣たちと農家団体の代表たちの話し合いは、結論に達することなく終了した。Dilli Chaloの行進を実行することが決定された。

2月14日 Guarantee on MSP a hurdle in farmer-Centre talks

農家がスワミナサン委員会の勧告に従って全ての生産物にC2+50%(包括的な生産コストの少なくとも50%以上の利潤)のMSP保証を要求しているのに対し、政府はそれには財政配分・インフラ・政策が必要で、消費者の利益も保護する必要がある、相当な挑戦であると感じている。政府は現在、カリフ季14作、ラビ季8作の、合わせて22作物にMSPを保証しているが、法制化されていないため、民間業者にMSPよりも低い価格で買い叩かれると農家は言う。MSP保証には、年間2兆ルピーの追加予算措置が必要となる。

2月14日 Ludhiana farmers march towards Delhi in 500 trailers

ルディア―ナの農家たちが、自分たちの要求が叶えられるまで絶対に帰らないと誓って、500台のトレーラーでデリーに出発した。

2月14日 Farmers’ new demands need wider debate: Centre

連邦政府の通信大臣は、政府としては話し合いを続けたかったが、農家側代表が打ち切って行進を開始したと言う。モディ政権は過去10年間、農家に対してさまざまな福祉政策を実行してきたとも言う。Kisan Samman Nidhi schemeでは1.1億人の農家に計2.81兆ルピーが直接口座に振り込まれたし、作物保険schemeでは1.5兆ルピーが支払われたし、灌漑schemeでは1550億ルピーが費やされた。

2月14日 Congress to enact law on MSP if INDIA wins ’24 polls: Mallikarjun Kharge

今年の下院選挙で国民会議が勝利して与党に返り咲くと、MSPを保証する法律を制定すると、国民会議の総裁が公約した。

2月14日‘Dilli Chalo’: Face-off between police and farmers leads to chaos on Punjab-Haryana borders

パンジャーブ州とハリヤーナー州の境界にあるKhanauriの街では、農家の行進とそれを阻止しようとする警察の催涙ガス、放水銃で、混乱に陥っている。

2月14日 Farmers protest LIVE: Farmer leaders agree to resume talks with Central Government, Punjab-Haryana border remains tense

農家団体はハリヤーナー州の州境で抗議活動を行っているが、連邦政府大臣たちとの話し合いが2/15にChandigarhで行われる。

2月15日 PM should speak to 3 Union ministers to resolve peasants’ demands: Farmer leader Sarwan Singh Pandher

農家団体との話し合いに参加する、Agriculture and Farmer Welfare Minister、Minister of Commerce and Industry、Minister of State for Home Affairsの3名に、モディ首相から問題を解決するように言うべきだと、農家リーダーは話した。

2月16日 Farmer leaders meeting with Centre: Deadlock persists over MSP, talks pushed to fourth round

農家団体と連邦政府との話し合いで、前者がMSPの法的保証を頑なに要求するのに対し、後者は今すぐには無理で専門家の調査委員会を立ち上げる必要があると言う。第4回目の話し合いが2/18に開催される予定。

2月17日 Govt in a fix over action in farm fire cases

パンジャーブ州政府は、最高裁から2/27に野焼き対策のアクションプランを提出するように求められている。アクションプランの中には、surface seederの利用、PUSA124からPR126のような栽培期間が短くて稲わらが少ない品種への切り替え、燃料に稲わらを使用するCBGやペレット工場の設立、農家へのボーナス支払いのための連邦政府への予算要求、などが含まれている。

2月18日 Ordinance on MSP way out, say farmers

農家リーダーの1人は、衝突を解決するには、作物のMSPを法的に保証する法令を定めるしかないと言う。今の国会で立法できないのであれば、6か月後、選挙によって選出された新たな国会議員によって実施されるだろうとも言う。

2月19日 Uranium in groundwater in Malwa: Japan team to assist probe

東京都立大学と大阪大学世界最先端研究機構、Guru Nanak Dev Universityの合同チームが、Malwa地方(Bathinda県、Mansa県、Ferozepur県、Faridkot県)の地下水のウランおよび重金属汚染の原因について調べている。

2月19日 Farmers’ protest: Peasant leaders to announce their decision on Centre’s proposal by Monday evening

2/18に開催された連邦政府大臣と農家リーダーとの4回目の話し合いで、政府側は5つの作物(cotton, maize, arhar, tur, urad)にMSPを保証することを提案した。農家側は2/19までに回答することになった。

2月20日 Experts, farmers wary of restricting MSP to 7 crops

農家、農業専門家、エコノミスト、農家団体は、5つの作物にMSPを追加設定するという政府の提案を警戒している。政府の提案は、5年間、NAFED、the NCCF、the CCIのような政府系機関が契約農業で作物の買い取りを保証するという内容であり、それは2020年に農家が反対した農業新法3つのうち1つを実施するようなものである。

2月20日 Punjab CM Bhagwant Mann must provide MSP as promised: LoP Partap Singh Bajwa

パンジャーブ首相は22の作物にMSPを保証するという2022年州議会選挙での公約を守るべきだと、野党党首が要求した。

2月22日 Farm protester from Bathinda dead, 100 hurt as Haryana police fire tear gas, rubber bullets

州境Khanauriでのハリヤーナー警察の催涙ガスとゴム弾のせいで、22歳の農家が亡くなり、100名以上が負傷した。

2月22日 ‘Dilli Chalo’ march: Government ready to hold 5th round of talks with protesting farmers, says Agriculture Minister Arjun Munda

農家たちがデリーに向かって行進を再開しようとしたその直後に、連邦政府は5度目の話し合いを提案した。農家は5つの作物へのMSP保証の提案を拒否した。

2月23日 Sukhbir Badal reminds Punjab CM of pre-poll promise on MSP

パンジャーブ州野党SADの党首は、2022年の州議会選挙の際にパンジャーブ州首相が公約した、22種類の作物へのMSP保証を今すぐにでも実現できるのであれば、彼を支持すると述べた。

2月25日 Won’t end ‘Dilli Chalo’ stir until demands met, says farm leader

抗議活動に参加している農家たちは、たとえ春の総選挙が迫っても、彼らの要求が叶えられるまでは活動を止めることはない。2/29に次の行動指針が発表される。

2月26日 Fire breaks out at paddy stubble dump on Kotkapura-Moga road

パンジャーブ州南西部KotkapuraからMogaへ至る道路沿いで、電線の火花が稲わらの山に燃え移って激しく燃えている。

2月26日 Providing farmers with better forecasts helps them adapt to climate change: Study

シカゴ大学のEnergy Policy Institute所属の研究者たちが、テランガナ州の250村の農家を対象に、その年のモンスーンの正確な予測情報を与えられると、どのように行動を変えるかについて調べた。モンスーンの雨がいつ到来するかという予測は、農家によって2.5週間の幅がある。モンスーンが遅れるという予測を得た農家は、利益の少ない農業を諦めて、農外ビジネスに従事するようになった。予測と保証を得ることによって、農家は正しい投資を行うことができる。

2月27日 Farmers in Punjab, Haryana, Uttar Pradesh hold tractor march against WTO, seek MSP

パンジャーブ州の農家の抗議活動に、UP州、ハリヤーナー州の農家も加わった。インド政府が農作物をMSPで買い上げるのを妨げているとして、WTOを糾弾している

2月28日 Punjab Agricultural University releases new rice, maize, bajra, proso millet varieties for cultivation

PAUが開発した5つの品種(Pusa Basmati 1847, メイズのDKC 9144とBioseed 9788, バジュラのPCB 167、proso millet のPunjab Cheena 1)が、州品種承認委員会で認可されて、発売になった。

2月29日 Government sets conservative wheat procurement target of 30 million-32 million tonnes for 2024-25 season

インド政府食糧省は、2024年度の乾季にコムギを3000-3200万トン買い取る方針を発表した。作物多様化の一環として、ミレットの買取を強化するとも発表した。

3月

3月3日 ‘Dilli Chalo’ march: In 20 days of stir, 6 Punjab farmers dead, but no deal in sight with Centre

農家団体による「デリーに行こう」の行進が始まって20日が経った。これまで6名がゴム弾を打たれて亡くなり、500名以上が負傷した。イギリスやカナダの議会に取り上げられるほど、世界中が注目している。

3月3日 Wheat, fodder, vegetable crops damaged in hailstorm in Bathinda

Bathinda県では、コムギ、飼料作物、野菜が、季節外れの雹によって被害を受けた。

3月3日 Crop damaged dut to hailstorm: Immediate aid demanded

雹のせいで作物に被害を受けた農家に対して、税務局は複雑な手続きを後回しにして、即時の支援を始めるべきと、政治団体のリーダーたちは要求した。

3月4日 Farm unions seek girdawari for crop loss as hailstorms lash many parts of Punjab

パンジャーブ州内各地で、作物が雹の被害に遭った農家のために、農家団体Samyukt Kisan Morchaが州政府に特別調査を要請した。農業局の第一報では、Ferozepur県、Ludhiana県、Bathinda県、Muktsar県、Barnala県、Amritsar県、Jalandhar県で被害が出ている模様。

3月5日 Hailstorm hits crops in 70 Bathinda villages

3/2に発生した雹をともなう嵐は、Bathinda県内の70村に被害を与えた。
コムギ、グラム豆、野菜に大きな被害が出ている。農家は州政府にRs 50,000/acreの補償金を要求している。

3月6日 Protesting farmers to start marching towards Delhi from today

農家団体は3/6にデリーに向けて行進を再開する。MSPの法制化、自営農と農業労働者の年金、負債帳消し、電気料金の無償化維持を要求している。マディヤ・プラデーシュ州、ラジャスターン州、ビハール州からも農家が集まってくる予定。

3月6日 Punjab Budget: Farm sector gets Rs 13,784 cr, up 4%

来年度のパンジャーブ州予算のうち、9%に相当する1378.4億ルピーが農業部門に充てられることになり、今年度予算から4%の増加となった。そのうち、933億ルピーが農家への電力補助金に充てられる。57.5億ルピーが、作物多様化プログラムに充てられる。昨年から始まった、農家に適切なタイミングで技術指導を行う「Mission Unnat Kisan」も強化される。園芸作物の栽培地域を開発する、Punjab Horticulture Advancement and Sustainable Entrepreneurshipという新プログラムも発表された。4億ルピーで、バイオ肥料工場も建設される。2.4億ルピーで、Gurdaspur Cooperative Sugar Millにエタノール工場が建設される。

3月9日 Punjab minister Gurmeet Singh Khuddian meets rain-affected Malwa farmers

パンジャーブ州農業大臣は、嵐によって作物が被害を受けた農家と面会して、州政府による支援を約束した。すみやかに補償金が支給できるように、現地における特別調査を役人に指示した。

3月12日 Chilli processing plant to come up in Abohar: Punjab agri minister Gurmeet Singh Khudian

Punjab Agro社は、Aboharにトウガラシ加工工場を設立する予定。パンジャーブ州内には稚魚の養殖場も16箇所ある。

3月13日 Punjab farmers to get 90,000 solar pumps on 60% subsidy

Punjab Energy Development Authority (PEDA)は、9万台の太陽光発電式ポンプを農家に提供する予定。パンジャーブ州が60%を負担して、残り40%が農家の負担になる。

3月16日 Amid farm stir, protesters live village life at Shambhu

パンジャーブ州とハリヤーナー州の州境で抗議活動を続けている農家たちは、MSPに関する勉強会を開いたり、バレーボールを楽しんだりと、そこで生活を始めている。

3月17日 INDIA VOTES 2024: Punjab to see single-phase polling on June 1

来たる下院総選挙で、パンジャーブ州では5/7に公示、6/1に投票、6/4に開票されることになった。

3月17日 Direct seeded rice key to sustainable cultivation: Experts

Federation of Seed Industry of India (FSII)が主催した会議で、稲の直播(DSR)が、水不足、メタン排出、土壌侵食、労賃や投入財コスト増加などの問題を解決する切り札であると紹介された。収量の低さ、雑草の制御、播種期間の短さなどが普及を妨げる要因となっている。高収量かつ耐性をもつ品種を開発することが種苗会社に求められている。

3月19日 Canal closure sparks water crisis

Muktsar県では、4/15まで運河が補修工事のため、政府が代わりの水を供給する。州南西部では地下水は生活用水には不適である。

3月19日 Lok Sabha poll: Vegetable growers want their issues included in manifestos

下院選挙を前に、Malerkotlaに住む野菜農家5000人が立候補者に、支援を要求している。医療施設や教育施設の建設、投入財購入のための無利子ローン、天候不順による作物不作の際の補償、MSPによる野菜価格上昇、中規模の食品加工工場の建設など。

3月20日 BJP trying to tarnish farmers’ image: Kisan Mazdoor Morcha

農家団体SKM、KMMのリーダーたちは、下院選挙が迫る中、BJPが農家を分離主義者、テロリストであるとレッテル貼りしているとして批判している。

3月25日 Sowing of tall farm crops banned near IB

麻薬や武器の取引をできないようにするために、インド・パキスタン国境から1km以内では背の高い作物(poplar, eucalyptus, sugarなど)の栽培を禁止にすると、Amritsar県長官が指令した。

3月27日 Faridkot DC warns potato growers against use of herbicide before harvesting crop

人体に深刻な害を及ぼすグリホサート塩含有除草剤がジャガイモに使用されていることが報告されたのを受けて、Faridokot県長官は除草剤の使用を禁止にした。費用対効果が高く、労力節約につながるので、多くのジャガイモ農家がこの除草剤を使用している。

3月27日 130 LMT wheat yield likely, govt scrambles to find storage space

5日後にコムギの買取が始まるが、予想される市場買取量1250-1300万トンに対し、550-600万トン分の保管場所しかないので、食糧調達機関は場所探しに奔走している。低温が続いた今季の天候状況から豊作が予想されているが、1週間以内にcrop-cutting experimentが実施されて初めて正確な収量が判明するだろう。

3月28日 Wheat procurement from April 1, Punjab Chief Secretary takes stock of arrangements

コムギの買取が4/1から始まるのを受けて、パンジャーブ州chief secretaryは、買取業者および全県の長官に、必要な準備をするように要請した。The Punjab Mandi Boardは、州内1,908箇所に買取センターを設ける。

3月29日 Punjab Agricultural University convenes talks on sustainable farm practices

効率的な作物残渣処理を議論することで野焼き問題を解決するために、PAUでFarmers Conveningが開催され、18村から65名の先進的農家と専門家が集まった。環境汚染を軽減し、農業のレジリエンスを強化し、野焼きゼロをめざす、包括的なロードマップが策定された。

3月30日 Go in for green manure to improve soil health: PAU

パンジャーブ州農業局は、土壌肥沃度の回復を図るために、緑肥の栽培を推進している。作物の栽培ローテーションに緑肥を組み入れることで、土壌の窒素含有量を増加させることができる。

3月31日 Lok Sabha poll: Farm union ‘bans’ entry of BJP leaders in Sangrur village

下院総選挙を前に、Sangrur県の3村では、農家団体がBJPの政治家の立ち入りを禁止にすると発表した。BJPが率いる連邦政府が、農家の要求をいつまで経っても認めないため。

4月

4月1日 Surface seeding technique boon for rice straw management: PAU

PAUのチームは、Surface Seederで播種されたコムギの生育状況を視察した。この技術とmulchingを組み合わせることで、コスト削減、環境保全、地下水節約などの効果が得られる。稲わらを燃やす必要もなくなる。

4月2日 Procurement period begins in Punjab, wheat yet to reach mandis

コムギの買取期間が始まったが、まだ収穫物は市場に持ち込まれていない。今年は冬が長く、コムギの登熟が遅れていたところ、最近の雨で水分含有量が高まったため。

4月2日 Farmer unions to protest against decision to use corporate silos as procurement centres on April 7

パンジャーブ州政府が民間企業のサイロ11箇所を、コムギの買取センターに指定したことに対して、2つの農家団体が抗議活動を起こすと宣言した。これは民間企業の優遇であり、既存の穀物市場を不要なものにする試みである。

4月5日 Farmers protest smuggling of Bihar rice into Punjab

Mansa県の精米所に、ビハール州から安価な米が運び込まれて、FCIに売却されようとしていることが分かった。

4月7日 NGT seeks report from Punjab government on how it will achieve target to reduce stubble burning incidents

国家環境裁判所はパンジャーブ州政府に、今年の野焼き削減目標をいかに達成するのか、包括的なレポートを7月までに公開するように指示した。Ex-situ処理としては、稲わらを工場のボイラー、バイオマス発電所、圧縮バイオガス工場、レンガ工場、バイオエタノール、火力発電所、飼料として利用することが含まれている。農家に行動変容を起こすための、情報、教育、コミュニケーション伝達も強化される予定。

4月10日 Adopt multiple cropping system for sustainability: Punjab Agricultural University

パンジャーブ農業大学の専門家によると、農業と経済の持続性に観点でもっともすぐれた作付体系は、ジャガイモ/コムギ-moong豆/mash-短期登熟稲の組み合わせである。PAUは、62日で登熟する夏moongの新品種SML1827を推奨している。

4月11日 1,105 MT of wheat arrives in Punjab mandis

パンジャーブ州内472箇所の市場に、1,105MTのコムギが持ち込まれた。

4月12日 Farmers stage dharna, seek govt control over private silos in Punjab

民間のサイロが穀物買取り後の保管場所として利用されることに反対して、農家団体BKUが抗議集会を開催した。農業分野の雇用を保証するために、今すぐサイロを閉鎖して、政府機関の所有にするように求めた。

4月12日 Wheat arrival in Ludhiana mandis gathers momentum

4/1からコムギの買取りが始まったが、Khannaの市場に持ち込まれたのは4/9になってからである。Ludhiana県の市場には、115 metric tonneのコムギしか届いていない。先月の雨で収穫作業が遅れている。

4月14日 45 farm fires in 13 days, cases see upswing; Gurdaspur tops with 11

パンジャーブ州では、4/1以降、45件の野焼きが確認された。Gurdaspur県が最多の11件、次にJalandhar県の9件、Hoshiarpur県の8件が続く。2023年、2022年の同時期は27件、21件だった。夏メイズ(4月播種)と春メイズ(2月播種)が家畜飼料として好まれるようになってきているので、コムギわらの価値が低くなっている。地下水を消費するメイズの作付面積が増加している。

4月17日 Faridkot: Inclement weather spells trouble for farmers, procurement agencies

悪天候のせいでコムギの水分含有量が高まり、農家だけでなく、買取業者や市場の仲買人(arhtiyas)も困っている。水分含有量が12%以下でないとMSPで買取できないが、現在持ち込まれているコムギの水分含有量は20%もある。

4月18日 Scientists form group to save groundwater in Punjab

地下水の急速な低下を懸念して、Rattan Lal博士を含む、PAU出身のトップ科学者たちが、”Punjab Water Conservation Initiative Group”を結成した。

4月20日 Harvesting at peak, hailstorm flattens wheat crop in Punjab, Haryana

コムギの収穫が最盛期を迎えているが、偏西風擾乱にともなう雷雨がパンジャーブ州とハリヤーナー州で発生し、収穫前のコムギに被害を出している。

4月20日 Punjab farmers worried as wet spell expected till April 25

現在の雨が4/25まで続く見込みであると気象局が予報を出したので、農家は心配している。

4月21日 Farmers in a bind over lack of information on varieties to be sown this kharif season

パンジャーブ州政府が今年のカリフ季の稲品種について何もアナウンスを出していないので、苗代の準備を始める時期(5/1)が迫っている農家は困惑している。Pusa-44の栽培が認められるのかどうか、分からない。Pusa-44は、短期間栽培品種と比べて、収入がRs 15,000-22,000増加する代わりに、灌漑の回数が5-6回増えて、稲わらの量も2%増える。

4月23日 Only 20% of 34 LMT wheat lifted in Punjab, high moisture to blame

パンジャーブ州の市場に持ち込まれた341万トンのコムギのうち、20%しか輸送されていない。2日前に雨が降って重量が増しているため。

4月24日 Sale of PUSA 44 seeds banned by Punjab Govt

パンジャーブ州政府は、PUSA 44の即時販売中止を決めた。農業局は、州内の店舗でこの種子が販売されないように監視する。2023年10月に販売禁止になったにもかかわらず、市場で簡単に入手できるとTribune紙が報告していた。すでに大勢の農家が今季のカリフ作のために、PUSA 44の種子を購入済みであり、昨年の収穫物の中から種子を選別して栽培する農家もいる。

4月24日 67% procured wheat lying in open in Sangrur

Sangrur県では172箇所のコムギ買取センターがあるが、買い取られたコムギのうち67%が、市場に置かれたままになっている。

4月25日 Fire destroys wheat crop on three acres near Abohar-Sriganganagar border

パンジャーブ州南西部で、3エーカーのコムギと8エーカーの収穫後の稲わらが燃えてしまった。コンバインによる収穫時に石に当たり、摩擦で火花が発生したせい。

4月25日 Punjab: Farm leaders plan mega event on May 23 to mark 100 days of ‘Dilli Chalo’ protest

農家団体のリーダーは、ハリヤーナー州の境界で実施している抗議運動Dilli Chaloの100日目にあたる5月23日に大規模イベントを行うことを決めた。パンジャーブ州の投票日6/1に合わせてのこと。

4月26日 Ban on Pusa-44, shellers’ opposition to PR-126 leaves farmers in lurch

パンジャーブ州政府は長期栽培品種Pusa-44の栽培を禁止にしたが、PAUが推奨しているPR-126の栽培について、精米業者は反対している。政府は1 quintalの稲から重量換算で67%相当の米を得ることを推奨しているが、この品種は水分含有量が25%と高く、精米業者は62-63%しか米を得ることができず、農家にとって収量が4-5%下がってしまうことになる。PR-126は2017年に発表された品種で、長期栽培品種のPusa-44やPR-118よりも栽培期間が3-4週間短い。害虫の発生頻度が低く、生産コストが低く済む。

4月26日 Punjab CM reneged on MSP promise: Partap Singh Bajwa

パンジャーブ州首相は23の作物にMSPを設定するという約束を守っていないとして、野党の党首Partap Singh Bajwaが非難している。ケーララ州では、果樹、野菜、その他の作物にMSPを設定することに成功しているのに、なぜパンジャーブ州ではできないのかと言う。

4月26日 Sukhbir blames govt for tardy wheat lifting

SAD党の党首Sukhbir Badalは、市場でのコムギ買取作業が遅れているのに、パンジャーブ州首相が他州に遊説していると批判した。

4月26日 SAD behind farmers’ boycott call, says BJP

パンジャーブ州の24村の農家が、総選挙でBJPとAAPのボイコットを呼びかけたことを受けて、BJPの候補者は、この声明の背後にSAD党の候補者が関与していると話した。

4月27日 Moving away from PUSA-44 helped Punjab save Rs 477 crore: CM Bhagwant Mann

パンジャーブ州首相は、2023年にPUSA-44の栽培を控えるようにお願いした結果、作付面積が50%減少したと述べた。電力代金は47.7億ルピー、地下水は50億m3の節約になった。代わりに栽培期間が90日で済む、PR-126, PR-127, PR-128, PR-129, PR-130が選択されるようになった。

4月27日 Arhtiya’s firm loses licence over straw in sacks

コムギの買取袋の中身を、わらにすり替えて販売しようとしたとして、業者の買取免許が取り消し処分にされた。

4月28日 Govt failed in smooth lifting of wheat: MLA

Abohar市の議員は、パンジャーブ州与党AAPがコムギのスムースな買い取りに失敗していると非難した。

4月28日 Hailstorm, rain damage crops at villages in Sunam

Sangrur県Sunam地区では、1週間前に強風と大雨でコムギを含む作物が被害を受けた。

4月28日 Rising mercury, new connections push power demand past 10,000 MW for 1st time in April in Punjab

気温上昇と、電力接続件数の増加にともない、パンジャーブ州の4月の電力需要量は初めて10,000MWを超過した。2023年4月は7,500MWしかなかった。1カ月の電力補助金の額が12.5億ルピーに上る。

4月29日 Direct seeding of rice needs a fillip to improve yield

パンジャーブ州の地下水問題を解決するために、稲の直播栽培は有力な選択肢に違いないが、移植栽培稲とのギャップを小さくして、農家の経済性を高めるために、研究の余地はまだまだ大きい(社説)。

4月29日 Punjab’s farm fire cases down to half amid rise in fodder price

今季のコムギ収穫後の野焼き件数は112件で、2023年の200件、2022年の3000件よりも少ない。乾燥飼料の価格高騰のせいで、コムギわらの価値が高まっている。ラジャスターン州では、コムギわらはRs 2,500-3,000/quintalで売却されている。

4月29日 Supreme Court puts Centre, Punjab, Haryana, PAU on notice over MSP petition

2019年にCharanpal Singh Bagri氏が提唱した内容(MSPのせいでパンジャーブ州とハリヤーナー州の農家が稲とコムギを栽培を続けた結果、環境問題を引き起こしているという訴え)に、連邦政府、パンジャーブ州とハリヤーナー州政府、Central Pollution Control Board, Punjab Agriculture University, Central Ground Water Board, Indian Council of Agricultural Research (ICAR), Indian Agriculture Research Institute (IARI)は対応すべきと、最高裁が通知を出した。

4月30日 Wheat bags exposed to rain, farmers upset

断続的に降った雨のせいで、市場に放置されたままのコムギの買取袋が濡れるので、農家は防水シートを要求している。

4月30日 American bollworm attacks capsicum crop in Mansa village

Mansa県の村では、畑で栽培していたcapsicumがAmerican Bollwormの被害に遭った。毎年3月以降に、ヒマーチャル・プラデーシュ州、ビハール州、コルカタから買い付けにやってくる。

5月

5月2日 Defer paddy transplant date, ban Pusa-44: PAU alumni to Punjab govt

PAU卒の著名研究者たちが結成したPunjab Water Conservation Initiative Groupは、このままでは15年後に地下水が枯渇する可能性が高いことを危惧して、稲の移植日を6/20に、直播日を6/7に遅らせて、将来的には、モンスーンが開始する7月第1週まで後ろ倒しにするべきと主張している。また、Pusa-44、Peeli Pusa、Doggar Pusaといった稲の長期栽培品種の政府による買取を中止することで、栽培させないようにするべきと主張した。すでに、Indian Agriculture Research Instituteによる種子の生産は5年前に中止されている。

5月3日 Sangrur farmers go in for organic farming

Sangrur県では、100軒以上の農家が、ミミズ堆肥、牛糞ケーキ、堆肥、有機成分の殺虫剤などを利用した、有機農法を取り入れている。家畜飼育と組み合わせることで有機農業が可能になる。

5月4日 Punjab: FCI grain purchase count falls to 2.74 LMT, focus shifts to storage

インド食糧公社(FCI)は、パンジャーブ州の市場に持ち込まれた穀物のうち、2.36%しか買い上げできていない。州内の労働力を30%削減して、他州にシフトしているため。代わりに州内の他機関によって買い取られている。

5月5日 Punjab Agricultural University urges farmers to sow PR rice varieties

PAUの学長は、地下水枯渇を防ぐために、PAUで開発された稲のPR品種を栽培するようにと農家に推奨した。州内35箇所のPAU倉庫には、認証済みの種子が備蓄されている。販売所は毎日9時から17時まで開いているので、農家は慌てる必要はないと言う。2023年には、パンジャーブ州の稲栽培面積の70%でPR品種が栽培されたと述べた。

5月7日 877 farm fires in Punjab, 83% in 6 days of May

パンジャーブ州では4月1日以降、877件の野焼きが観測されたが、83%にあたる731件は5月1日以降に観測された。Bathinda県が最多の104件、Mansa県の91件、Fazilka県の87件、Kapurthala県の70件、Muktsar県の55件、Patiala県とSangrur県の66件が続く。2023年の同時期は、野焼き件数が2520件であった。2022年同時期は5973件。以前はコムギわらが家畜飼料として利用されていたが、代替作物となる春メイズと夏メイズの栽培面積が増えている。

5月8日 Sow, transplant saplings as per rice variety, Punjab Agricultural University tells farmers

PAUのDirector of Extension Educationは、PR 131, 129, 128, 121, 114, 113は5月20~25日に、PR130, 127, HKR47は5月25日~31日に、PR126は5月25日~6月20日に、それぞれ苗代に播種するのが最適であると述べた。苗代で30-35日経過すると苗を移植できるが、PR126は25-30日経過後でよい。いずれの品種も6月25日頃に移植すると単収が最高になるが、PR126は7月に移植するほうが収量が高くなる。

5月8日 Punjab: 40% wheat yet to be lifted from mandis

昨年の洪水で土砂が堆積してコムギを播けなかったので、Jalandhar県の農家は初めて100エーカーの耕地に春メイズを栽培した。Khalsa Aidの支援で、種子が無償で提供された。

5月8日 Arhtiyas urge Punjab CM to end corruption in mandi contracts

Abohar市のArhtiya組合は、選挙の遊説に訪れたパンジャーブ州首相に要望書を手渡した。Rs 2.50の手数料の復活、11箇所のサイロを買取センターとして使用する決定の見直し、汚職をなくすために市場から保管場所への輸送をarhtiyaに委託する、など。

5月10日 AAP denied farmers crop relief: Sukhbir Badal

デリーを拠点とするAAP党では作物被害者への補償金を払えない、と野党SADが非難している。MSPの法制化や河川水分配問題など、パンジャーブ州の問題は彼らには解決できないと言う。

5月10日 PAU, rice millers join hands to curb sale of substandard seed

PAU学長と全インド精米協会会長は、稲のPR126の品質を称賛したが、偽造種子が出回っていることに懸念を示した。

5月11日 At 966, Punjab witnesses season’s highest single-day farm fires

パンジャーブ州の4/1以降の野焼き件数は4,100件に達した。Ferozepur県の465県が最多、Gurdaspur県の458件、Bathinda県の402件、Fazilka県の311件、Hoshiarpur県の271件、Sangrur県の260件と続く。2023年同時期は4,996件、2022年同時期は8,664件。コムギわらの買取価格の下落、村で飼育される家畜頭数が減少しているため。pulse豆を栽培する農家は、耕地をクリアにするために、わらを燃やしている。

5月12日 Nod to transplantation of paddy from June 11

パンジャーブ州政府は、Muktsar, Bathinda, Fazilka, Faridkot, Mansa, Ferozepurの各県では、6/11から稲の移植を認めると発表した。稲の直播は5/15から開始できる。

5月13日 Power demand likely to touch 16,000 MW this paddy season

パンジャーブ電力公社(PSPCL)の関係者によると、今年のカリフ季の電力需要は、昨年の15,300MWに対して、16,000MWを上回る見込み。州内にある145万台の管井戸が地下水を汲み上げるのに電力を消費する。管井戸の数はLudhiana県が11.7万台、Gurdaspur県が99,581台、Amritsar県が93,946台、Sangrur県が93,669台で、これらの県で地下水低下が著しい。

5月14日 Punjab sees 1,771 farm fire cases, highest in a day

パンジャーブ州では、5/13に今季最多の1,771件の野焼きが報告され、のべ6,808件に達した。これまでの野焼き件数で最多はGurdaspur県の795件で、Ferozepur県の626件、Tarn Taran県の574件、Bathinda県の513件、Sangrur県の434件、Amritsar県の425件、Moga県の374件が続く。2023年の同時期は8,420件、2022年の同時期は9,278件であった。

5月15日 Rs 16-crore EC booster for rain-hit farmers in Punjab

3月の大雨で作物が被害に遭った農家に補償金が支払われていないことがBathinda県とSangrur県の地方議会で問題になっていることに対し、インド選挙委員会は計1.6億ルピーの補償金を即座に農家に支払うことを了承した。Bathinda県では、現・農業大臣を務めるGurmeet Singh KhuddianがAAP党から下院選挙に立候補している。

5月17日 Farm fires triggering respiratory problems among Punjab children, elderly in rural areas

Rural Medical Services Associationのパンジャーブ州代表は、野焼きによって子どもたちには咳や喉のアレルギーが、高齢者には呼吸困難の症状が出ていると問題提起した。村の診療所では、3月までは1日2-3人であった患者数が、野焼き件数の増加とともに1日20-30人に増えている。野焼きはたいてい夜間に火がつけられるので、低温のせいで煙が地表付近にとどまり、アレルギーを引き起こす。5/15までに報告された野焼き件数は8,361件だが、実際の件数はずっと多いだろうとPPCBは言う。

5月21日 With rising mercury, Punjab records highest-ever power demand for month of May

気温上昇と農業用の電力使用量の高まりを受けて、パンジャーブ州の電力需要は5月としては過去最高の14,000MWに達した。

5月22日 Farm protesters to greet PM Modi in Punjab with black flags

モディ首相のパンジャーブ州訪問に合わせて、農家団体は大規模な抗議活動を開催した。BJPは企業に優しく、農家に冷たい、と代表は言う。

5月22日 Industry suffered Rs 5,000 crore loss due to farm protest

農家の抗議運動で道路と鉄道が遮断されているせいで、経済活動だけでなく、パンジャーブ州への投資も減少している。工業部門は500億ルピーの損失を蒙っている。

5月26日 Rahul Gandhi raises poll stakes in Punjab with loan waiver, MSP law promise

国民会議のシニアリーダーRahul GandhiはAmritsarを訪れて、もし総選挙に勝利すれば、農家の債務を帳消しにして、さまざまな作物にMSPを設定する法律を整備すると約束した。

5月27日 Analysis: Government godowns overflow with wheat but will retail food prices ease

パンジャーブ州とハリヤーナー州では、今季のコムギの買取り量が過去最高に達し、他州と合わせて223.1万人の農家が5971.5億ルピーの支払いを受けた。政府の買取り目標30-32 MTには届かず、27-29 MTで今季は終わる見込み。コムギの市場価格のインフレを止めるほどではない。

5月30日 Heat wave continues unabated in Punjab, Haryana; Rohtak sizzles at 48.8 degrees Celsius

ハリヤーナー州とパンジャーブ州では熱波が続き、Chandigarhでは46℃、パンジャーブ州内ではBathindaで48.5℃の最高気温を記録した。

6月

6月2日 Hot weather conditions continue to prevail in Punjab and Haryana

パンジャーブ州とハリヤーナー州では、高温が続いている。ハリヤーナー州のSirsaで45.4℃を記録した。

6月4日 As Punjab farmers demand guaranteed MSP, experts lay stress on diversification

パンジャーブ州の農家はMSPの法的保証を求めているが、PAUの経済学社会学科のDr Jitender Mohan Singhは、作物多様化を推進して、稲・コムギのサイクルから脱出する必要があると指摘する。稲の代替作物としてメイズが良いとして、メイズ、マスタード、moong豆の作付パターンをすすめている。

6月5日 Taught a lesson to BJP, say farmers

今回の下院総選挙でBJPは、パンジャーブ州内で一議席も取れなかった。選挙期間中、農家はBJPの候補者が村内に立ち入るのを禁止して、いまだ果たされていない、MSPの法制化と債務免除という約束をつきつけた。

6月6日 Ensuring free power in paddy season a challenge for Punjab Govt

6/10から稲の移植が始まるが、パンジャーブ州の電力需要は5月の時点で14,500MWに達しており、145万台の管井戸が稼働すると16,500MWに上る見込みである。昨年のピーク時は15,300MWだった。

6月7日 Sale of early-maturing paddy seeds doubled this season: Punjab Agricultural University

2023年10月に、水を大量に消費するPUSA44の販売がパンジャーブ州政府によって禁止されたことを受けて、短期栽培品種のPR126の面積が今季は倍増する見込み。PAUは昨季の販売量4,800 quintalsに対して、今季は10,000 quintals以上のPR126を販売した。他にも、PR131, PR128, PR114が人気である。PR126は、6/25から7/10までに苗が植えられて、93日後に登熟する。早く植えると、高温、害虫の襲撃のせいで、収量が落ちてしまう。

6月7日 Despite incentives, direct seeding of rice fails to enthuse Doaba farmers

パンジャーブ州政府は2年前に、稲の直播栽培を採用した農家にRs 1,500/acreのボーナスを支払うと宣言したが、昨年は50万エーカーの目標面積に対して、実際に直播された面積は17万エーカーに過ぎなかった。農家は、雑草の問題、収穫量の低下、そして常に注意を払う必要があることなどを挙げている。

6月9日 Farmers lose interest in cotton, shift to moong

綿花の播種シーズンは5/31に終了したが、96,358ヘクタールしか播種されず、パンジャーブ州政府が目標とした20万ヘクタールには届かなかった。昨年9月の嵐、pink bollwormの襲来で被害が生じ、市場価格の低迷で、農家の関心が低下している。播種時期に選挙活動で忙しかったせいもある。太陽光発電式の管井戸に補助金が出て、稲作を始める農家もいる。

6月10日 Space crunch: Rice millers stare at losses

インド食糧公社(FCI)の米保管場所が不足しているため、高温で品質が劣化しているコメを手元に保有している精米業者は損害を被るかもしれないと心配している。

6月10日 Ignored by Punjab Govt, flood-hit Doaba voted against AAP

Doaba地方で2019年と2023年に洪水の被害に遭った地域では、充分な補償金も支払われず、自分たちが取り残されていると感じて、下院選挙で与党AAPの候補者には投票しなかった。

6月10日 Paddy sowing to start tomorrow, over 32 L hecatres to be covered

今年のカリフ季はバスマティの栽培面積が増加することが予想される。6/11から州内で順次、稲の移植が始まる。ピークを迎える6/20までにはほとんどの労働者が州内に戻ってくるだろう。

6月11日 Farm fires went unnoticed amid LS election hubbub

Punjab Remote Sensing Centre (PRSC)の情報によると、4/20から5/30までに11,900件の野焼きがあった。Faridkot県では324件の野焼きが確認されたが、1件も罰金が徴収されなかった。

6月12日 Labour crisis delays paddy transplantation in Punjab

稲の移植が始まったが、UP州やビハール州からの出稼ぎ労働者はまだ到着していない。向こう10日間は雨も降りそうにないので、労働者が到着次第、稲の移植を始める予定。

6月12日 Agriculture Dept plans to impose curbs on spring maize in Punjab

パンジャーブ州農業局は、地下水の低下を防ぐために、春メイズの栽培を禁止する検討に入った。3月に栽培が始まる夏メイズの面積も急増している。

6月12日 Groundwater level plummeting rapidly in Punjab; experts, residents seek new govt’s attention

専門家や住民は、パンジャーブ州の地下水低下の問題に、連邦政府の新政権が解決策を示すことを期待している。

6月12日 Farmers seek uninterrupted power supply in paddy season

下院選挙でBJPの議席数が減少したことで、連邦政府はこれまでより農家の意見に耳を傾けるのではないかと期待している。

6月13日 Less yield in direct rice seeding, few incentives push farmers to transplantation method

稲の直播栽培から、従来の移植栽培へ戻りつつある。雑草駆除に余計な支出がかさむことと収量の低下が主な理由。Rs 1,500/acreのボーナスも不十分。

6月14日 Heat, paddy season push power demand in Punjab to season’s high

極端な夏の高温と、進行中の稲の移植作業のせいで、電力需要量は史上最高値に達した。移植作業がピークを迎える次の10日間でさらに上がる見込み。

6月14日 Punjab hikes electricity rates; 10 to 12 paise per unit increase for domestic users, 15 paise per unit for industry

パンジャーブ電力公社は6/16から、電気料金を家庭用はユニット当たり10パイサから12パイサに、産業用は15パイサに値上げする。

6月15日 Extended dry spell, paddy transplantation put extra burden on groundwater resources in Punjab, Haryana

パンジャーブ州とハリヤーナー州の5月と6月の降水量は平年よりも大幅に少ない。稲の移植作業が始まると、地下水への負荷が懸念される。

6月16日 Power subsidy burns hole in govt’s pocket; owes Rs 29,659 cr to PSPCL

消費者への電力補助金の増加が、パンジャーブ州政府の財政を圧迫している。2024年度のパンジャーブ電力公社の収入は4846億ルピーに対して、州政府から支払われた補助金は2190億ルピーだった。

6月16日 Paddy sowing delayed due to heatwave, labour shortage in Fatehgarh Sahib

パンジャーブ州政府は6/15からの稲の移植を指示しているが、Fategarh Sahib県では、熱波と雨季の始まりが遅いこと、労働者不足のせいで、まだ移植作業が始まっていない。

6月17日 $6,193 mn loss, agri export ban hurting farmers

記録的な収穫量であったにもかかわらず、選挙中のインフレを抑えるために、非バスマティ米や小麦など、主要農作物の輸出が禁止されたせいで、農家は苦境に陥っている。

6月17日 Migrant workers fear loss of income if Punjab farmers shift to direct paddy sowing

もしパンジャーブ州の農家が稲の直播を採用すると、ビハール州やUP州出身の出稼ぎ労働者は収入源を失うのではないかと心配している。出稼ぎ労働者は稲の移植期間の約1カ月パンジャーブ州に滞在して、地元の年収に相当するRs 35,000 – 40,000の現金を故郷に持ち帰る。

6月17日 PAU sells over 10,000 quintal paddy seeds of non water-intensive variety

PUSA44を置き換えるため、PAUは水を消費しないPR品種の種子の準備を進めている。今年は州内各地における、種子の販売プロセスも簡易化されている。

6月17日 No let-up in heat wave in Punjab, Haryana; Bathinda reels at 46.9 degrees Celsius

パンジャーブ州とハリヤーナー州で過去数日続いている熱波は終わりが見えない。Bathinda県では、6/17に46.9℃を記録した。

6月17日 Punjab Government should review free-power policy, says power engineers’ body as demand hits all-time high of 15,500 MW

極端な高温と稲の移植開始のせいで、電力需要が史上最高に達している。All India Power Engineers Federation (AIPEF)は、パンジャーブ州政府に、ピーク時の制限、電力無償化政策の見直しなどを要求した。

6月19日 Why power subsidy drains groundwater reserves in Punjab

パンジャーブ州では、稲が移植される1週間前から、コムギのわらを燃やした耕地を「冷ます」ために、地下水を汲み上げて耕地に水を入れている。農業用ポンプの電力無償化は、1997年の上院選挙時の政治家同士の競争から始まった。

6月19日 Electricity demand in Punjab hits all-time high

パンジャーブ州の電力需要は、6/19午後に史上最高の16,078MWに達した。もし数日以内に雨が降らなければ、電力遮断が実施されることになるだろう。

6月21日Air pollution deaths in India a cause for concern: Balbir Singh Seechewal

Health Effects InstituteとUNICEFの合同レポートによると、2021年に世界で810万人、インドで230万人が、大気汚染が原因で亡くなった。

6月22日 Punjab farmers planning to resume Delhi march

農家団体は、2/13、2/21に続き、3度目のデリー行進を企画している。下院選挙で過半数を割った結果、BJPとモディ首相は連立政党相手に妥協を強いられることになった。稲の移植が終わり次第、決定する予定。

6月25日 Few takers for solar power in Punjab as free electricity flows

世界的に再生可能エネルギーへの移行が進んでいるが、パンジャーブ州政府の電力無償化政策のせいで、州内では、家庭電力のために屋根に太陽光発電を設置する世帯はほとんど増えていない。設置に15万-20万ルピーかかる。

6月25日 10 MW biomass power plant begins operations in Fatehgarh Sahib

Fategarh Sahib県に、10MWのバイオマス発電所ができた。デンマークの技術で、年間10万トンの稲わらを燃料に使用することで、5万エーカーの耕地の野焼き問題を解決できる。400-500人分の雇用も生む。

6月26日 White gold cotton loses sheen, farmers opt for moong, basmati varieties

かつて「白いゴールド」と呼ばれた綿花は、農家の支持を失いつつある。昨年は21.4万ヘクタールに作付けされたが、稲の収益がRs 40,000-45,000/acreあったのに対して、綿花の収益はRs 15,000-20,000/acreしかなかったので、今年は9.9万ヘクタールに減少している。Malwa地方の農家は、今年は綿花の代わりにmoong豆を栽培している。収穫後にバスマティ稲を植える。

6月26日 Fatehgarh Sahib: Agri experts train farmers, labourers in sustainable methods of farming

農業局は、Agricultural Technology Management Agency (ATMA)スキームの一環として、先進農家の耕地で、稲の直播の方法について講習会を開いた。

6月28日 CSIR develops compact, low-cost tractor for small farmers to replace bullock plough

Council for Scientific and Industrial Research (CSIR)は、小規模農家が低コストで農業生産性を向上できる、小型トラクターを開発した。伝統的な牛耕に比べて、わずかな時間で農作業をこなすことができる。

6月29日 Provided canal water to 900 new locations in Punjab: Chetan Singh Jouramajra

パンジャーブ州水資源大臣は、昨年に州内の900箇所で運河の水が新たに供給されたと発表した。

6月29日 Tail-end farmers in south-western Punjab grapple with severe water shortage

パンジャーブ州政府が600万ルピーを費やして昨年にパイプラインを敷設したにもかかわらず、州南西部のFazilka県とMuktsar県では運河の末端部まで水が届いていない。地下水は塩分濃度が高く、灌漑用には向いていない。

6月30日 Punjab: Water scarcity increases dependence on tubewells

州西部Tarn Taran県の村では、Ravi川から引かれている運河の水が枯渇しているので、管井戸で地下水を汲み上げている。

7月

8月

9月

10月

11月

12月